講義40. 余剰の復習@

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はい、今回は今後の話に必要になってくる

『余剰』という考え方についての復習をしておきます♪^ー^

この話はミクロ経済学の間講義67〜86ですでにやったことなので、

軽く復習程度に聞いてもらえば結構です。

ただ、余剰についてもうよく覚えてない人は

今のうちにきちんと復習しておくのを忘れないでくださいな。^_^:


まずは買い手(需要者・消費者)の立場から見ていきます。

支払い許容額実際に払った金額

↑これを消費者余剰と言います♪^○^

支払い許容額というのは「ここまでなら支払っても良いなぁ」という額のことです。

[例]

Aさん・・・りんご1個買うとしたら、150円までなら支払ってもいいと思っている。

実際の価格は100円である。

ミクロ経済学の間 図70−1


図にすると↑こんな感じで、

150−100= 50円 これが消費者余剰になりますね。^_^

○○円まで払っても良いけど実際は××円で買えた

この差が大きければ大きいほど、取引から得られたお得感は大きい

つまりより望ましいといえそうな感じです♪^○^

これを消費者余剰と呼ぶことになっています。

で、今のは個人の話ですが、これを市場全体で考えると

ミクロ経済学の間 図74−3


↑このように 需要曲線の下側価格の線にはさまれた黄緑色の面積 になります。
(そうなる理由はミクロ経済学の間講義67〜参照)


次は売り手(供給者・生産者)の立場から見てみます。

実際に売れた価格費用

↑これを生産者余剰といいます♪^▽^

費用というのは機会費用のことですからね〜。ミクロ経済学の間講義4・41参照)

[例]

A君・・・木のイスを作って売ろうとしている。

その木のイスにかかった費用は500円だとします。

実際に売ってみたら1000円で売れました

ミクロ経済学の間 図76−1


図にすると↑こんな感じですね。

1000−500= 500円 これが生産者余剰となります。^〜^

作るのに○○円かかったが、売ると××円得られた

この差が大きいほど、取引から得られたお得感は大きい、

つまりより望ましいといえそうです♪^▽^

これを生産者余剰と呼ぶことにします。

これを市場全体で考えると

ミクロ経済学の間 図80−2


↑このように 供給曲線の上側価格の線にはさまれた灰色の面積 になります。
(そうなる理由はミクロ経済学の間講義67〜参照)


消費者余剰も生産者余剰も

大きいほど取引から得られたお得感が大きい

ということですので、

この合計が大きければ大きいほど

取引から得られる社会全体のお得感・幸せ度が大きい

ととらえても良さそうです。^_^

ミクロ経済学の間 図84−2


消費者余剰と生産者余剰を足した↑この灰色の面積

総余剰と呼ぶことします。

この大きさでその市場の望ましさを測ろう、というのはミクロ経済学の基本的な態度です。^ー^


今回は「価格が市場均衡価格」「取引量も市場均衡取引量」

という設定で話を進めてきましたが、

次回はそれを少し変えて復習していきます☆^○^


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