講義35. 限界収入F

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はい、今回で限界収入に関わるお話は最後になると思います。

今回は需要曲線と限界収入曲線の関係を見ていきます♪^▽^


※とりあえず右下がり直線の需要曲線だけに絞ってお話をするのでそのつもりで!(簡略化のため)

前回の復習をしておくと

図33−3


(生産量が3のときの)限界収入というのは↑この図の

赤い面積水色の面積 で表されるということがわかり、なおかつ

・赤い面積生産量が多くなるほど小さくなり
・水色の面積生産量が多くなるほど大きくなる

ということもわかりましたね♪(覚えてない人は今までの講義を復習!)


で、今回は需要曲線との位置関係を考えるわけですが、

結論から描いてしまうと――

図35−1


↑このように、

@限界収入曲線需要曲線より下に描かれることになり、

しかもA生産量が増えるにつれてその差が開いていきます

理由をそれぞれ考えてみましょう。


※ここからの説明はかなりややこしいので、わかりにくかったらとりあえず
上の@・Aを暗記するだけでもいいです。^_^:



まず@ですが、これは下の2図を見比べて見ればわかるとおり、

↓完全競争                     独占↓
 

もし完全競争であれば、価格が120円のとき

限界収入はちょうど120円入るにも関わらず、

独占の場合だと同じ価格が120円でも

・生産量を1増やすと価格が120円より下がり
・今まで作っていた3つの価格も下がる(一物一価の法則)

ので、限界収入が120円も手に入りません。

つまり、生産量が3の時は需要曲線上では120円ですが、

そこから生産量を増やした時の限界収入は120よりも必ず小さくなってしまいます

よって限界収入曲線需要曲線より下に描かれることになります。^〜^


次にAですが、

前回限界収入曲線を導くときに

限界収入(増やす数量)×(変化後価格)(今までの生産量)×(価格が下がる分)

(増やす数量)は限界収入を見たいわけですから、常に1にしておいて
(変化後価格)は生産量が大きくなるほど小さくなり
(今までの生産量)というのは常に上がり続け
(価格が下がる分)は需要曲線が右下がり直線ならば常に一定です。

つまり

限界収入1×(生産量が上がるほど小さくなる)(生産量が上がるほど大きくなる)×(一定値)

という話をしましたが、

生産量を1増やした時に、需要曲線上で価格が下がる分というのは

上の式の (一定値)というものにをつけたものです。

なので、生産量を1増やした時に需要曲線上で価格が下がるのは

−(一定値) になり、これは上式右辺の右項の

 −(生産量が上がるほど大きくなる)×(一定値) よりも小さいです。

なので、

需要曲線上で生産量が1増えた時の価格変化分(傾き)よりも、

限界収入の変化分(傾き)のほうが(絶対値で)大きくなります


@とAから図を描くと



↑このように、

限界収入曲線需要曲線より下に位置し、しかも傾きがきつい

という特徴があらわれます。^〜^


とりあえず限界収入の話はここまでにして、

次回からは「独占企業の利潤最大化」というお話を進めていこうと思います☆^○^


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