講義33. 限界収入D

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はい、今回は前回の続きで、

限界収入を図で読み取るという作業をしていきます♪^ー^


まず今回は独占ではなく「完全競争市場」のときの限界収入

図で考えるとどうなるか?
を見ていきます。(後半で非常に重要になります)

完全競争の意味がわかってない人は今までの独占に関する講義を

きっちり読み返しておいてくださいね。^〜^;(さんざん言ってきたことなので)

完全競争市場では、財の価格は一企業の供給量には左右されないので、

ある一企業の供給量に関わらず一定ですね。^_^

ということは、たとえばこの企業の作る財の市場価格が今120円だとして

独占のときのようにグラフにすると

図33−1

↑このような感じなります。

供給量がのときの収入は緑の面積になりますね。(前回までの復習)

で、ここから供給量を4に増やすと、収入は赤い面積だけ増えます!

この赤い面積 (4−3)×120円120円 が供給量が3の時の限界収入になります。^ー^

で、もう確認はしませんが常に限界収入は120円で一定なので、

完全競争市場の限界収入はグラフにすると

図33−2

↑この図のように市場価格で一定の直線になりますね♪^○^


さて、今度は独占の場合を考えてみます。

この市場での需要曲線は

図32−1

↑こんな感じだとします。

で、ここで生産量を3から4に増やした時を考えてみると、総収入は――

図33−3


↑このように、赤い面積分増えますが、水色の面積分減ります!!!(重要)

この減るというところが完全競争とは違う点です!!!

今回の場合 赤い面積が100水色の面積が60なので、

差し引き 1006040 だけ収入が増えています。

これが生産量が3のときの限界収入です。^_^


で、ここで次の二つの図を見比べてください!

完全競争↓                      ↓独占
        

生産量が3、その時の価格が120 という初期の条件は全く一緒なのに、

限界収入が全く違います!!!

でですね、大小関係を見比べてみると

完全競争の図の赤い面積 > 独占の図の(水色)の面積

ということはすぐにわかりますね。^_^:

で、次回の講義を先取りして話しておくと、

独占の場合生産量を増やせば増やすほど限界収入が減ります

そのことから、独占時の限界収入曲線と需要曲線の図上での関係がわかりますが、

それらは次回にまわします。


ここまでで難しいと感じた人は、復習をきっちりとしておきましょう☆^ー^


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