講義30. 限界収入A

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はい、今回は需要曲線と限界収入の関わりを見ていきます♪^ー^

その話の前に企業行動の仮定をハッキリしておきます!


[独占企業の行動パターンの仮定]

@一物一価の法則を受け入れる

A利潤最大化を目指す

B利己的である


↑とりあえず3つだけ挙げておきましたが、

@は「自企業が作った商品の価格は、誰が買っても同じ価格」であるということ、

Aは「企業は (総収入−総費用) を最大にするように行動する」ということ、

Bは「モノを売るのはあくまで利潤最大化のためであって、需要者のためではない」ということ

をそれぞれ表しています。^_^


さて、では本題に入りましょうか。

例として『水を売る企業が一つしかない(独占)』という社会を考えます。^〜^

で、この社会の水の需要

図30−1


↑こんな感じだとしておきます。

価格が250円のとき、需要量は20、
価格が200円のとき、需要量は30――

というように、典型的な右下がりの需要曲線です♪^ー^


さて、次は企業の行動を考えてみましょう。

今回は費用のとこは抜きにして、とりあえず収入のことだけ考えてみます。

総収入は (価格)×(個数) で定義されます。

まあ当たり前ですね、たとえば100円のものを10個売った

100×10=1000円 が総収入になるわけですしね。^_^:

で、今回の水の話に戻りますが、

需要曲線が

↑このように表されている以上、

たとえば独占企業が20g水を作ったとしたら、

つける価格は250円になります
。 なぜでしょうか??? ̄〜 ̄

上の図からわかるとおり、

価格が250円ならば、需要量は20g
価格が200円ならば、需要量は30g
価格が150円ならば、需要量は40g
価格が100円ならば、需要量は50g

となっています。ということは、

価格が250円以下ならば、確実に20g以上の需要があります
(たとえば200円ならば30g需要 というように、20g以上需要がありますね)

で、ここで企業の行動の仮定を思い出してください。

A利潤最大化を目指す
B利己的である

↑この2つを仮定しているので、独占企業としては

とにかく(20g作ってしまった以上)収入を最大にする価格をつける(利潤最大化)わけです、

需要者の支出がいくらになろうと関係なく(利己的)

総収入は (価格)×(個数) で、ここで作った量が20gと固定されているので、

あとは全て売り切れる最高の価格、つまり250円をつければよいわけですね♪^ー^

250円×20g5000円 これが総収入となります。


で、これと同じ要領で考えると、

もし企業が30g水を作ったら、つける価格は200円に、
もし企業が40g水を作ったら、つける価格は150円に、
もし企業が50g水を作ったら、つける価格は100円に

それぞれなります。(各自確認!)

結局のところ、(売り手)独占の場合の価格

需要曲線を逆方向に見ることで決定される
わけですね♪^○^

なので需要曲線が右下がりである限り、

生産量を増やせば増やすほど価格は下がることになりますね。(各自図で確認!)


続きは次回☆^▽^


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