講義28. 需要曲線の見方

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はい、今回は「需要曲線の見方」ということで、

(売り手)独占の時に知っておいたほうが良い

今までとは少し違う需要曲線の見方をお勉強していきます♪^ー^


今までのミクロ経済学の間の講義では、

『需要曲線は価格が○○のときに、需要量は××であるということを示した曲線』

というように、まず

@価格がいくらだったら

ということがあって、そのあとに

A需要量はいくつか

この @価格 → A需要量 という順番をくどいほど繰り返してきました。(重要なので)

なぜくどくど同じことを言っていたかというと

それが本来の(正しい)需要曲線の意味で、

意外とこの順番を勘違いしている方が多いからです。^д^;


↑上の話を図にしてみると

図28−1

↑たとえば上の図のような場合、

この財の需要曲線

価格が100ならば、需要量は400

価格が50ならば、需要量が900

というように

価格 → 需要量 の順番で見ます。


さて、では今回の本題に入りましょう♪^○^

本来なら需要曲線はさっきもいったように

価格 → 需要量 の順番で見ますが、

ちょっと見方を変えると

需要量 → 価格 という逆の順番でも見ることが出来ます。

ただし!!!

それは決して

「需要量が××ならば価格は○○になる」という意味ではありません!!!
(絶対にそういう間違いはしないように!!!!!)

↑これだと需要曲線の本来の意味とは全くかけ離れてしまいますね。^〜^:


需要量 → 価格 というのはどういうことかというと、

もし財を××だけ需要するとしたら、それは価格が○○の時だ」

ということです。(ややこしい)

う〜む、、、説明が難しい所ですが、たとえばさっきの図だと

価格が100ならば需要量400 だったわけです。

これを違う言い方で言うと、

もし400コそれを買わせる(需要してもらう)ならば、

価格が100(正確には100以下)でないといけない


ということになりますね。^_^

もし価格120とかだったら、需要量が少ないので

400コ全てを需要してもらうことが出来ません。。。T_T

乱暴な言い方をすると、

需要曲線を 需要量 → 価格 の順番で見るのは、

企業にとって、作った財を売り切るにはどのくらいの価格にすれば良いか?

ということを知りたい時の見方だと言えそうです。(ちょっと一面的ですが^〜^:)


で、前回の講義を思い出して欲しいのですが

完全競争ならば企業は価格を動かせない

独占市場ならば企業は価格を動かすことが出来る

という話を簡単にしましたね?(覚えてない人は復習!)

この『――価格を動かすことが出来る』

というのは、今回やった 需要曲線を 需要量 → 価格 という順番で見る方法 を使って

自企業の利潤が最大になるような生産量価格を自ら決める」ということです。

まあ、↑この話のテクニカルな部分は次回以降にまわしましょう。^〜^:


とりあえず今回のポイントは

需要曲線の見方には2種類あって、

特に(売り手)独占の時の見方は普段とは逆方向に見るよ〜♪ ということですね。^_^


次回は限界収入という言葉をお勉強します☆^○^


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