講義19. ボックスダイアグラムD

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はい、今回は前回の続きで

交換可能領域の外の状態になるような点だと、

どちらか片方(もしくは両方)の効用が下がっている


ということを見ていきます♪^ー^

まあ、たいしたことではないのでぱぱっと流しましょう♪


とりあえず前回の復習を少ししておくと

図18−3


↑この図は

Aさん魚4匹Bさんきのこ4キロを持っている」

という状態を前提として、

もし交換が成立しうるとしたら、交換後どういう状態になるのか?

ということを示しています。

つまり、

@Aさんの側から見て、『魚4匹』の点を通る無差別曲線より右上の範囲

ABさんの側から見て、『きのこ4キロ』の点を通る無差別曲線より左下の範囲

という二つの条件を満たしているところを示しています♪^○^

図をみると、@とAを満たすのは

灰色の点々の区域(レンズ状の区域)だとわかりますね。

これを『(主体が2人のときの)交換可能領域』と呼ぶことにします♪^_^


さて、ではこの「交換可能領域のの状態」はどうなるのでしょうか?

図19−1


↑とりあえず

赤い点が2人の初期保有量
青い線が、初期保有量の点を通るAの無差別曲線
緑の線が、初期保有量の点を通るBの無差別曲線

この中の灰色の範囲

@Aさんの側から見て、無差別曲線より右上の範囲
ABさんの側から見て、無差別曲線より左下の範囲

という二つの条件を満たしていますね♪^ー^


さて、まずは図の中のC点を見てください。

この点は

Bさんの無差別曲線より左下にあるので、Bさんの効用水準は上がっています

しかし、さんの無差別曲線よりも左下にあるので、Aさんの効用水準は下がりますね。^_^:

上の二つの文からわかりますが、

もしBさんがそういう 初期保有量A点 から C点 になるような交換を持ちかけても、

Aさんは拒否しますね。(効用が下がるから)


次はD点を見てください。

この点は

Aさんの無差別曲線よりも右上にあるので、Aさんの効用水準は上がっています

しかし、Bさんの無差別曲線よりも右上にあるので、Bさんの効用水準は下がりますね。^〜^:

この二つの文から、

もしAさんがそういう 初期保有量A点 から D点 になるような交換を持ちかけても、

Bさんは拒否しますね。(効用が下がるから)


↑ここまでの話でわかるように、

交換可能領域の外にあるような状態になる交換は、

必ずどちらかの効用水準が下がってしまいます。

※両方が下がることもありうる。(←今回の図にはそういう場所がありませんが)

もし交換というものが

お互いの自由意志と合意でできるとしたら、

効用が下がる側の者は、そういう交換を必ず拒否するはずですね。^_^:

となると、エッジワースの箱を見るにあたっては、

実際に交換がありうるのは交換可能領域の内部だけ

というように、分析範囲を絞ることが出来ます♪^○^


さて、次回は初期保有量を今までと少し変えて

その時の交換可能領域を調べてみましょう☆^▽^


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