ここまでの講義1〜6では言い切れなかったことを
ここで補完しておこうと思います。^−^
例えば、
パンの価格と量の関係を調べるとしましょう。
現実世界では、
パンの価格というのは
「米・小麦」などの、
わりとパンと密接な関係にあるようなものの価格などにも依存しそうですね。^_^
でも、多分それだけではないでしょう。
パンとは直接関係なさそうなもの、例えば
鉄や自動車、石油なんかの値段にも多少は依存するはずです。
だって、例えば
車を増産しようと思えば、その分
「パンを焼く釜」が減ったりしますし、
石油の価格が上昇したら、
「パンを焼く時の電気代」なんてものに、かなり間接的にかかわるかもしれません。
^〜^
ということは、
「パンの価格と量」というものを調べよう、と決意したとき、
全ての市場取引を考慮しなければならない、ということになります。
↑の文の意味をもっと簡単に言うと、
「お金と品物の取引がある場面全てを頭に入れて考えよう」
ということです。
極端にいえば、パンとまったく関係のなさそうな
「プレイステーション2増産」ということも、もしかしたら
「それによってパンの供給量が(極々微量でも)減る」
かもしれませんよね。^_^:
このように、
『すべての市場の相互依存を考えた上で、
それぞれの市場の価格と取引量がどう決定されるか』
ということを扱う分析を
一般均衡理論(いっぱんきんこうりろん)
といいます。^_^
一般均衡理論の利点としては、
経済の全体像を理解するのにとても優れている、ことだと言われています。
ただ、ちょっと欠点もあります。。。T_T
それは、
『複雑すぎること』と
『パン市場そのものに何がどれくらい影響を与えるかわかりにくい』
ということです。^_^:
そういわれてみたらそうですよね、
例えば
『阪神の成績が好調』という
結果はわかっても、その
原因が
「巨人の調子が悪くて、阪神のピッチャーの調子がよく、
でも広島のピッチャーの調子もいいけど、横浜の調子はいままでどおりで――」
原因が多すぎて、
何がどのように影響したのかさっぱり。。。T_T
そこで、考え出されたのが
部分均衡理論(ぶぶんきんこうりろん)
というものです♪^ー^
これは
『その市場以外の財・サービスの価格は、とりあえず一定
としておいて、
その財の市場の価格が他のモノに影響を与えない』
という仮定を置いた分析です。
って言ってもピンと来ませんよね。 ̄▽ ̄:
例えば、さっきの
『阪神の成績が好調』ということで言えば
「その他の球団の実力・調子がいままでと同じとして、
阪神の調子だけが上がると、どういう結果になるか?」
というような疑問の答えになってますよね。^_^
ま、現実世界にあるかどうかは別として、この部分均衡理論だと、
「(大事な部分は)わかる」という、非常に大きな利点があります。^▽^
とりあえずこの
「経済学の間」では、
『部分均衡理論』のほうを中心にやっていきます♪
さてさて、次回からはもっと具体的な話に移っていきます。
できれば高校2年生までの数学を知っておくと楽ですが、
ま、数学が苦手でも理解できるように工夫するつもりなのでご安心を〜♪^▽^
BACK
CONTENTS