第九回 高くても売れてしまう〜

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さて、今回はダフ屋について考えてみます♪


前回の図を思い出してみましょう。

図8−1
mikurode8-1.jpg

この図では、

チケットが5千円のとき

供給(売る側)は 5万枚

需要(買いたい側)は 5万枚を超えるチケットを求めていることがわかります。

つまり、需要が超過しているということです。^_^:

この状態がなぜマズイのか、それを考えてみましょう。

そうすると『ダフ屋』がなぜあらわれるか 、ということが解りやすくなります。^▽^


さて、チケットは5万枚、欲しい人はそれ以上にいる、

もう少し詳しく見てみると

そのチケットを欲しがっている人の中にも

「10万円出してでも欲しい!」という人や

「5000円くらいなら、まあ欲しいかな」という人まで様々です。

しかし!

チケットは5万枚しかないわけですからどうしても何人かはチケットを手に入れることが出来ません。

ここで不都合なのが

「10万円出してでも欲しい!」という人(Aさん) はチケットが手に入らず

「5000円くらいなら、まあ欲しいかな」という人(Bさん)にチケットが手に入ったとき
です。


Bさんは「チケットに対して5000円の価値」を持っていると考えています。

仮にダフ屋「そのチケットを1万円で買ってあげるよ」 というと

Bさんは喜んでそのチケットを売るでしょう。^_^:

で、

Aさんは「チケットに対して10万円の価値」を感じているので

仮にダフ屋「チケットを9万円で売ってあげるよ」 といえば

Aさんは喜んでチケットを買うでしょう。^_^:


はい、ダフ屋の原理なんてそんなもんです。

チケットが手に入れたくても手に入らなかった人はふつう熱狂的な

野球ファンが多いですから、チケットに対してかなり高い価値をもっています。

一方、そんなにチケットに価値を見いだしていない人

大して野球を好きでもないので、「定価より高く買い取るよ」といってあげれば

間単にチケットを譲ってくれますね。^_^

ダフ屋はこの中間に立って非常にオイシイ思いをしているわけです。^▽^:


しかし、ダフ屋がいること自体が問題では無かったりします。T_T

ホントは「チケットの値段がもっと上がる」ことが一番の解決策です。^_^:

図8−1
mikurode8-1.jpg

この図で見るとおり、需要供給 の一致するのは

5000円よりももっと高い値段ですよね。^−^:

5000円だと需要側に「まあ、5000円なら買っても良いかな」

という無駄な需要が発生しているようなものです。^▽^:


というわけで、ダフ屋は確かに非合法ですが、

ダフ屋を生みだす環境をもっていることのあやうさを覚えておいてください♪

次回はパリーグについて!


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