第三十二回 現在消費か将来消費かA

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はい、今回は前回の続きで

ミクロ経済学的な手法「個人の人生設計」を考えていきます♪^ー^


まず、少しだけ復習しておきましょう。


@期間は「働いている期間」「引退後」しかないとする。(ニ期間モデル)

A働いている期間に得られる収入は合計1億円とする。

B同じ期間に使うお金が増えるほど限界効用は逓減するとする。


以上、3つの要素に集約されたモデルを考えていきます♪^▽^

まず、予算の制約は1億円というのが決まっています。

利子とか税金とかは考えないモデルなので、どうあがいてもこの人は残りの一生で1億円以上使えない

ということですね。^〜^

しかし、同じ一億円でも 引退後のほうを今よりも多く使うように配分したり、

今のほうを引退後よりも多く配分したり、様々な配分比率がありますね。^_^

それをちょっと図にしてみましょうか。

図32−1


↑はい、こんな感じになります。^_^

片方に1億円だけつぎ込んだ場合は、もう片方が0円になりますし、

片方に5000万円つぎ込んだ場合は、もう片方がは5000万円になります。

予算の上限は1億円ですからね。 ^○^

とりあえず上の図の紫の線よりも原点側の範囲であれば

組み合わせとして可能
ということはもうわかりますね♪(わからない人はミクロ経済学の間を復習!)


さて、次は無差別曲線を考えてみましょう。

まずは限界効用が逓減するということを表にして具体的な数字を考えてみます。

使う額
現在使うとき得る効用
引退後使うとき得る効用
0円


1000万円
10
10
2000万円
19
19
3000万円
27
27
4000万円
34
34
5000万円
40
40
6000万円
45
45
7000万円
49
49
8000万円
52
52
9000万円
54
54
1億円
55
55

はい、とりあえず↑こんな感じだとしましょう。^〜^

例えば、現在0円引退後1億円使う』という極端な場合の人生の総効用は

現在得られる効用=0 引退後得られる効用=55 なので

人生全体での総効用=0+55=55 になりますね♪^ー^

で、この表を見ながらいろいろ計算してみると

(現在1000万、引退後6000万)、(現在6000万、引退後1000万)、
(現在0、引退後1億)、(現在1億、引退後0万)

この4つの組み合わせの場合は総効用が55になり―――

というように、

結果的に同じ効用になる組み合わせが何種類かあることがわかります♪

それを踏まえて同じ総効用になるような組み合わせを結んだ線(無差別曲線)を描くと

図32−2


↑このような図が描けます♪

とりあえず 総効用が557280になる無差別曲線だけを描いてみましたが、

特徴は

@原点に対して凸型

A原点よりも離れた無差別曲線ほど総効用が高い

B交わらない

の3つです。(基本)


さて、予算制約線無差別曲線がわかったわけですから、

あとはこれを重ねれば最適消費がわかるわけですが、

ここから先に進むと文章が長くなりすぎるので、それは次回にまわします。^〜^

ついでなので次回は「効用の感じ方が偏った人」も見てみましょうかね☆^▽^


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