第三十回 ゲーム理論と交通規則

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ゲーム理論交通規則

一見なんのつながりもなさそうですが、結構身近に関連しているものだったりします。^_^


(日本では)基本的に歩行者は右側通行ですね。

この原則を守っていれば、とりあえず人が2人しか通れないくらいの狭い道も

難なく通行できます。

それをあえて利得行列にしてみると

図30−1


こんな感じですかね、とりあえず

AさんとBさんがお互いすれ違うときを仮定しています。

もし、Aさんが向かって右側を通行していて、
Bさんは向かって左側を通行すると、

2人はぶつかるので両者不快ですね。T_T

しかし、もし交通法規で

「歩行者は向かって右側を歩かなければならない」

と定めてしまえば、みんながそれに従っていれば

絶対に正面から来る相手とぶつかることはありません♪

利得行列で言うと

Aさん=右側通行 Bさん=右側通行 の戦略の組み合わせの利得である

通れる(両方快適♪) になるということですね♪^ー^

しかし!利得行列を良く見てみると、

別に「右側通行」に規定しなくても、

『歩行者は向かって左側を歩かなければならない』

でもよかったわけですね。^_^:


この話は自動車が(日本では)左側を通行しなければならない、

ということとも関連してますね。

別に左側じゃなく

「自動車はむかって右側を通行しなければならない」

でも本当は良かったわけです。^○^;

なぜ自動車は左側通行か? という事に関しては

日本では右ハンドルの車が一般的で、左側通行のほうが走りやすいから、

とかもっともらしいことを言う人がいますが、あれは何の根拠もないですからね。^_^:

なぜ左側通行か?と聞かれれば

「みんながそうしてるから」か

「最初にそう決めたから」としかホントは答えられないんですよ。^▽^:


実は「みんながそうしてるから」

で済ませることは、ミクロ経済学の中にもあります。

ミクロ経済学に限るわけではないですが、

経済学ではグラフを書くとき

図16−1


↑このように

縦軸に価格を描くことが一般的なのですが、

これは数学の常識とは真反対なのですよ。T_T

本来、経済学において「価格」というのは『独立変数』ですから、

数学の世界では横軸のほうに描かれるはずだったのですが、

昔からなんとなく価格は縦軸に描かれていたので今もそのまま変わっていません。^〜^:

だから、経済学を習いはじめはこのグラフを見ると

「量が○○だと、価格は××になる」という間違いをする人が続出するわけですね。^▽^;

正しいのは「価格が××なら、量は○○になる」という順番ですからね、

気をつけてくださいな、価格のほうが量を決めるのですよ。^〜^


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