第二十三回 給料の決まり方

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はい、今回は『給料の決まり方』 ということで、

様々な見方で「給料」がどう決まるか見ていきましょう♪^ー^


まず、一番簡単な見方をしますね。^ー^

[労働自体の需要と供給を見ていく方法]

『労働の供給』というのは、

我々のように雇われる側の意思で決まります。

単純に「給料が増えると求職者が増える」

「給料が減ると求職者が減る」ということにしますね。

逆に『労働の需要』というのは雇う側の意思で決まります。

単純に「給料が増やすと少なく雇いたくなる」

「給料を減らすと多く雇いたくなる」

ということにしましょうかね。^_^

だから、グラフにしてみると

図23−1
mikurode23-1.jpg

こんな感じになって、給料はW’の水準で落ち着くことになります。^_^

↑これは一般的な単純なミクロ経済学の考え方です。


で、今度はもう少し違うアプローチをしてみましょう。

給料を出すからには、企業の側としては

作ったもののほうが高く売れてないといけない
わけです。^_^:

企業にとっての『限界メリットと限界デメリット』というものを考えると

限界デメリット・・・商品を一つ作るための費用

限界メリット・・・商品を一つ売って手に入る収入

↑大体こんなものですが、もう少し人間に重点を置いていうと

限界デメリット・・・労働者一人を雇う賃金

限界メリット・・・その労働者が作ったものを売って手に入る収入

と言ってもいいですね。^ー^

だから、企業から考えると

労働者に出す給料  そいつが作るものを売って手に入る収入

となる水準で給料を決めるということになります。

そうすれば企業に利潤が入ってきますからね。^―^

で、ここで重要な点、

「作ったのものの値段とか売れる個数」というのは

企業の事情ではなく『市場の評価』で決まります。(重要)


給料の水準は比較的楽に変えられますが

売るモノの値段とかは変更の自由度が低いです。(競争的なモノほどね)

となると、ここまでのお話を総合して考えると

給料は「作ったモノがいくらでどれだけ売れるか」に依存していることになりますね。^_^

これは給料は財(品物)市場から派生して決まる

という考え方ですね。^ー^


で、他にも

「効率性賃金仮説」とか、賃金(給料)に関するお話(理論)はたくさんあるのですが、

やりだすとキリがないのでここまでにしときましょうかね。^_^:


余談ですが、最近は 固定給(←働き具合とかに関係なく賃金が決まる)から

能率給(←実績・営業成績に応じて賃金が決まる)に変える企業が

ちょっとずつ増えているらしいですが、

これはほとんどの労働者にとって望ましいことではありません。^_^:

なぜかというと

そうなると日本の8割の人の給料が減る(らしい)からです。

ようは、日本の労働者は基本的に今の固定給の水準ほど

働いていない
ということですね。^_^:

固定給の水準が高すぎるというのも事実なのでしょうがねぇ。。。T_T
(日本の賃金は「高度な産業」の水準に引っ張られる傾向があるようですから)


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