第二十回 「限界」で考えること

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はい、今回は経済学の基本であるミクロ経済学を習うときに

非常に役に立つ(というより基本になる)原理を見てみます♪^▽^

名前は『限界原理』と言います♪

最終的には

「せっかく作ったけどほとんど車の通らない高速道路を使うかどうか」が

わかるようになればよいと思います。^ー^


その前に、『限界』という言葉の意味を復習しておきます!

『限界(Marginal)』とは

少しの変化・微小な変化 という意味です!^ー^

2つほど例で見てみましょう♪


[例1]
Aさんは今リンゴを4つ持っていて この時点で総満足度は20である。

ここでもう一つリンゴを手に入れた 総満足度は24に増えた

このとき、5つ目のリンゴの限界満足度は4である。

4つから5つに変化したとき、変化した満足度は24−20=4だから

[例2]
今Bさんがやってきたスーパーではリンゴが一つ50円で売られている

このときリンゴを1個得る限界費用は50円である。

リンゴの数が1個変化したとき、変化した費用は50円になるから


はい、まあこんな感じですね。^ー^

「何かを一単位余分に得て、変化するパラメータの量」みたいなものですかね。^▽^

で、今回の結論ですが、

合理的な人は限界理論に基づいて行動している

ということができます♪^▽^

これは次のように考えればいいです。

限界的なメリット = 限界効用(限界満足度)

限界的なデメリット = 限界費用

限界的なメリットのほうが 限界的なデメリット上回っている状況でのみ

その財を買うことが、一番合理的
になる。

うむむ〜、こう書くとわかりにくいのですが、

次のようにありえる話で考えてみてはいかがでしょうか?^〜^


[例3]
今、Cさんがやってきたスーパーの精肉コーナーでは

牛肉100g100円の特売をしている。

今Cさんはこの肉を使っていろんな料理を作ってみようと思いました。

Cさんは牛肉が好きで、仮に無限に牛肉が手に入るなら

最初の100gの牛肉焼肉用に使って、お金に換算すると1000円分くらいの価値を感じる

次の100gの牛肉はすき焼き用に使って、600円分くらいの価値を感じる

その次の100gの牛肉はしゃぶしゃぶ用に使って、400円分くらいの価値を感じる

そのまた次の100gの牛肉は野菜炒め用に使って、200円分くらいの価値を感じる

そのまたまた次の100gの牛肉は冷しゃぶ用に使って、50円分くらいの価値を感じる

それ以降はさすがに飽きてきて、100gに対して10円ほどの価値 しか感じない。』

というように心の中で感じています。

こういう条件でなら、Cさんはどうすることが一番合理的でしょうか???^ー^


はい、これを限界原理で見てみます!

牛肉100グラム100円ですから、限界デメリットは常に100g100円ですね。^ー^

まず最初の100gの牛肉に対しては

限界メリット=1000円 >  限界デメリット=100円

というように限界メリットのほうが高いので買います♪^ー^

次の100gの牛肉に対しては

限界メリット=600円 >  限界デメリット100円

と、まだ限界メリットのほうが高いので買います♪^〜^





このように見ていくと、400グラム目までの100g刻みの限界メリットは、

限界デメリットである100円よりも高いので買うことが得になりますが、

500グラム目は限界メリットが50円しかないですね。T_T

限界デメリットのほうが限界メリットよりも大きいので、

このCさんはこの500グラム目の牛肉を買うと

かえって効用(満足度)が減るわけですね。^▽^:


だから、この例だとCさんは400グラムの牛肉を買うこととが

一番合理的(=一番得した気分になれる)といえます♪^▽^


今回のお話ではまだ

「せっかく作ったけどほとんど車の通らない高速道路を使うかどうか」という

話の答えを書く余裕が無いので、

次回に詳しく解説しまする〜♪^▽^


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