第十七回 麻薬撲滅の方法A

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はい、今回は前回の続きで

麻薬撲滅の方法をミクロ経済学的に考えていきましょう♪

まず前回の復習!

図16−2
mikurode16-2.jpg

「麻薬を供給の側から減らす」という態度でのぞむと

結果的に

@取引量は少し減るだけ

A麻薬自体はかなり高くなる

B麻薬の売人が潤う


というようなことになることがわかりました。^_^:

供給サイドを何とかしようとしてもあまり効果が無いようなので、

今度は需要サイドを何とかしてみる方法でのぞんでみましょう! ̄▽ ̄


とりあえず、『麻薬の危険性に関する教育の徹底』というようなことを想定します。

こうすることで、需要曲線を左にシフトさせるという効果が期待できます♪

麻薬の危険を徹底的に刷り込む

同じ価格でも(価格に関係なく)需要量が減る

需要曲線の左シフト

ということですね☆^▽^

では、ちょっと図にしてみましょうか。

図17−1
mikurode17-1.jpg

はい、どうでしょうか?

前回とちょっと違った結果がでましたね。^−^

まず価格が結構下がりました♪^ー^

その上取引量自体も結構減りました♪^▽^

ここで麻薬を売る側の収入は

[収入](取引量) ×(価格)

です。ここで取引量・価格共に低下してますから

麻薬の売人の収入も下がるということになります♪^ー^

↑この点が前回と大きく違うところですね。^〜^

これなら今以上に麻薬の売人を潤わすことはないと思われます♪

で、さらに前回と違うのは

取引量自体が結構減るということです。

前回のように「供給サイド」を動かすときは「取引量は少し減る」程度だったのに対して

今回のように「需要サイド」を動かすときは「取引量は結構 減る」ということになりました。

これには需要曲線・供給曲線の弾力性というものが関わっているのですが、

難しい話は置いといて、とりあえず麻薬に関しては↑のような結果になることだけおさえときましょう。


まとめると、「麻薬を需要の側から減らす」場合

@取引量が結構減る

A価格も結構減る

B麻薬の売人が潤わない


という感じになりますね♪^ー^


では「需要サイド」を何とかする方法が望ましいのか?ということになると

これがまた微妙なんですよ。。。T_T

まず第一に

「教育」で本当に需要曲線がシフトするほどの効果があるのか?

ということがあげられますね。

実際我々は結構麻薬は怖いものだとわかっていると思います。

しかも、たかが教育程度でそう簡単に麻薬を欲しいと思っているような人が

需要しなくなるかどうかは微妙です。^_^:

で、第二の論点として

「時間(将来)」というものを考慮するとどうか?

ということがあげられます。

需要サイドを何とかする方法の場合→麻薬の価格が下がる

→将来的には需要(取引量)を増やす要因
になるのではないか、


供給サイドを何とかする方法の場合→麻薬の価格大幅に上昇

→将来的には需要(取引量)を減らす要因
になるのではないか、


こういう議論です。

今までのグラフは、ホントに 一時点・シフト後すぐの時点 くらいしか考えてませんでしたが

これがもっと後(3世代後とか)になると教育の効果とやらも無くなる可能性も。。。


さて、前回今回と麻薬撲滅の方法をミクロ経済学的に探ってきましたが、

はっきり言って「○○すれば麻薬は無くなる」なんて残念ながら簡単には言えませんね。。。T_T

ただ、長期継続的に

「需要サイド」も「供給サイド」も減らす方法を併用していくと

麻薬取引自体は確実に減ります。
(これは確か)

しかし、そんなことしようと思ったら

今度はそれをするための費用(お金)が莫大に必要になります。。。T_T

一体誰がそんなお金出すんでしょうね?我々のような麻薬をしない善良な市民が払うんでしょうか?

う〜ん、、、困った問題ですねぇ。^_^:

まあ、簡単に解決できるなら初めから困らないんですがね。(社会なんてそんなもんかなぁ。。。)

中途半端ですがこれでおしまい♪


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