講義89. 世界価格

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はい、今回は世界価格ということで、

貿易が可能な場合を考える上で知っておくべきことをお勉強します。


前回の講義では、

「貿易が無いときの均衡」ということで

価格がA国内で完全に調整される市場を考えました。

さて、ではA国の貿易禁止政策が撤回されて

「これからは鉄鋼を自由に輸出入していいよ〜♪」

という状態になったらどうなるのでしょうか???^_^

A国は鉄鋼の輸出国になるのでしょうか?

それとも輸入国になるのでしょうか?


それらのことを考える前に、まず

『A国は小国である』という仮定を置きましょう。(重要!)

「小国」というのは、

別に面積が小さい、とか

人口が少ない、という意味ではなく、

世界市場の価格に影響を及ぼさない程度の規模の国

という感じの意味です。(う〜ん、、、、抽象的・・・T_T)

たとえば、このA国の鉄鋼企業一団が鉄鋼を輸出したり、

A国の自動車会社一団が鉄鋼を輸入したりしても、

世界全体の自由な市場で成立している価格に影響を及ぼすほどの

需要と供給の変化にはなっていない
、といった感じですかね。^〜^:


となると、

このA国内の鉄鋼企業の方々は、

前回求めた国内市場の価格ではなく

世界市場の価格を受け入れないといけなくなります
(重要)

なぜでしょう???(もっともな疑問)

後で詳しく言う予定ですが、とりあえず簡単に考えてみましょう。


国内価格>世界価格 の場合

A国の鉄鋼需要者は世界市場で鉄鋼を買う(輸入する)ようになります。

だって、世界市場の価格のほうが安いし♪^〜^(当然)

となると、A国の企業は世界市場の価格を受け入れざるおえなくなりますね。^_^

国内価格<世界価格 の場合

A国の鉄鋼需要者はA国内の企業から鉄鋼を買いますが、

それを世界市場で売れば差額を丸々儲けられます♪

企業の目的が利潤最大化だとすれば、

はじめから世界価格で売り出して、余った分を輸出すればいいはずですね。^_^


そう考えると、今まで輸出入が禁止されていて

鉄鋼の価格は国内市場で決まっていたけど、

もし輸出入が自由になるならば

世界市場で決まっている鉄鋼の価格を受け入れることになりますね♪^▽^


とまあ簡単に言いましたが、

まだあまりピンと来てない方も多いと思います。^_^:

話をすすめていけば大体わかると思うので、

とりあえず今の時点では

「世界市場の価格を受け入れる」

ということを覚えておいてください☆^▽^


さて、次回からは余剰の考え方を使って

貿易を自由化すると余剰がどうなるか?という考え方で

分析をしていきましょう♪^▽^


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