はい、今回は前回の続きで
「均衡価格よりも価格が低い場合」を考えてみましょう。
とりあえず図で見てみましょう。
図82−1
はい、こんな感じですね。^_^
とりあえず
価格がP”’の時を考えてみましょう。
このとき、
供給量はQ3、
需要量はQ4というように
需要量のほうが供給量を上回っています。
(需要超過)
ここで
企業の目的を思い出してみましょう。
何度も言っているように、ミクロ経済学では基本的に
『企業は利潤最大化を目的として行動している』
という仮定をおくことが多いです。
P”’という価格であれば、
企業は生産したQ3の量の生産物は全て売れます
。
逆に
消費者のほうは(Q4−Q3)の量は買いたいのに買えません。
で、もしここで
企業が価格を少しだけ上げた
としてください。
そうすると、供給曲線が右上がりなことからもわかるように、
供給量が少し増えて、
消費者も、
さっきより需要量が少し減るものの、
需要超過の状態は変らないので
供給したものは全て売れ、消費者側は買いたいのに買えない人がまだいます。
さて、この
企業が価格を少しだけ上げた
ことで企業の利潤はどうなったかと言うと
(利潤)=(総売上)―(総費用) ←「この
総売上の部分が大きく増えて、
総費用の部分も増えるけど総売上ほどは増えない」ので、
利潤が増加していることがわかります♪^ー^
(あまり詳しく言い過ぎると難しくなるのでちょっと簡単に表現しました。)
で、実はこれ均衡価格になるまで価格を上げ続けられるんですよね。^_^:
というのも、
図82−2
↑この図の
E点が均衡点(均衡価格)なのですが、
それ以下の価格のときは常に需要超過です。
となると、
価格を上げても供給した分はきっちり売れる、ということが確定しています。
ということは、
需要と供給が一致するE点まで価格をつり上げることで、
少なくとも今までよりも高い利潤を得られ
ます。^ー^
だから、
基本的に均衡価格よりも低い価格には(自由放任の経済状況だと)ならない
といえますね♪^○^
・・・うむむ、、、前回の講義と今回の講義を通じて
市場均衡についての説明を詳しくしようと思ったのですが、
あまり詳しくしようとすると
「ワルラス的安定」とか「マーシャル的不安定」とか「クモの巣調整過程」とか
結構難しい用語(理論)を使わないといけなくなるので、その辺は省略してみました。^_^:
ホントはそういう理論を使わないと理解したことにはならないんですがね。T_T
・・・このままだと市場均衡というのがさらに曖昧になると思うので、
次回
「クモの巣調整」という理論だけ簡単にお勉強しようと思います♪^_^
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