講義79. 生産者余剰C

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はい、今回は前回の続きで

供給曲線 生産者余剰の関係を見ていきましょう♪^ー^

ちょっとだけ前回の復習!

図78−2
mikuro78-2.jpg

少なくとも前回の例ではこの供給曲線と実際の価格の間の面積

キレイに生産者余剰になるということがわかりました。


さて、この「供給曲線と価格の間の面積=生産者余剰」というのが一般的かどうか

今回はちょっと違う見方をしてみてみましょう。

とりあえず今回は一企業で考えてみます。

例えば、木のイスを作る企業があったとしましょう。

で、限界費用逓増だとします。

一つ目の木のイスを作ると100円かかり、
二つ目のイスを作ると追加的に200円かかり、
三つ目のイスを作ると追加的に300円かかり、、、



七つ目のイスを作ると追加的に700円かかる、

ということにしておきましょう。(ちょっと非現実的ですがね。^_^:)

さらに、実際にこのイスを売ろうとすると350円くらい で売れるとしましょう。

さて、この企業の生産者余剰はいくらになるでしょう?


さて、まず供給曲線を求めてみましょう!

といっても、一から説明すると長くなるので、結果だけ図にしますね。(講義43〜48あたり参照)

図79−1
mikuro79-1.jpg

はい、まあこんな感じでしょうね。^〜^

限界費用曲線=供給曲線ですから。(講義43〜48参照)

一個目には100円かかり、二個目には200円かかり、三個目には300円、、、

だから、たとえば価格が200円の時は

二個目まで供給する
、利潤最大化しようと思えば当然ですね。

で、今回の問題は実際の価格が350円の時の生産者余剰 なので、

まずはグラフを使わず単純計算で求めてみましょう。^〜^

まず一個目の限界費用は100円なので、350円で売れれば
350−100=250円の生産者余剰を得られます。

というようにすると、二個目では150円の生産者余剰
三個目では50円の生産者余剰が得られ、

四個目を売ると−50円の生産者余剰、つまり損失が出ています。

ということは、企業は四個目のイスは売りません(作りません)

だから、この企業の生産者余剰250+150+50= 450円になります♪^△^

(↑計算がめんどくさいね。。。^〜^:)

さて、今度は前回の講義でやったように、

供給曲線と価格のラインの間の面積を見てみましょうか。

図79−2
mikuro79-2.jpg

はい、こんな感じですね。^_^

灰色の部分の面積を調べてみましょう。

(350円−100円)×(1−0)+(350円−200円)×(2−1)+(350円−300円)×(3−2)

=250+150+50=450円 です♪^▽^

ふむ、さっき求めた単純計算方式と同じになっています。

まあ、当たり前なんですけどね、

供給曲線は(限界)費用を表しているので、 実際の価格のラインとの間が

ちょうど 費用実際の価格 という生産者余剰を表している のです。

※↑「供給曲線=限界費用」ということがわかってないと生産者余剰は理解できません!(注意)


今回は一企業で見てきましたが、

次回はもう少し現実的な供給曲線で調べていきますね♪^ー^


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