講義52. 分業と専門化

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はい、今回は前回の続きで

「規模に関する収穫」という現象がおこる原因 を探っていこうと思います♪

といっても、これは完璧に解明されているわけではないのですけどね。^_^:

とりあえず原因としてスッキリしているものだけ見ていきましょう♪


「規模に関して収穫逓増」を示すのは

分業の利益が期待できるような状況の時です。^ー^

例えば、自動車を作ることを思い浮かべてみましょう。

一人一つの機械を使って自動車を作るとなると

全ての工程を自分ひとりとたった一つの機械ですることになります。

これでは生産量はたいした量になりませんね。T_T

で、今度は二人二つの機械を使って自動車を作ることにしました。

この場合、二人居るので全ての工程を個人でするわけではなく

それぞれ違う工程に専門化(特化)していけば、もっと効率的に生産できそうです♪

その結果、生産量は2倍以上になる、つまり規模に関して収穫逓増 になりそうです☆^〜^

さらに「3人で3つの機械」にすればもっと細かく専門化できるし、

「4人で4つの機械」にすればもっともっと―――

というように、ある程度の段階までは規模を拡大すればするほど

生産が効率的になると考えられそう
ですね。


かといって、規模を拡大することが必ずしも効率化につながらないともいえます。

次の「規模に関して収穫逓減」を示す場合の例をみて見ましょう。

さっきの例だと

一人で一つの機械」から

それぞれ2倍にしたり、3倍にしたり――

というように、もともと規模が小さいところを基準にして考えていました。

では

100人100個の機械 」から

それぞれ2倍して「200人 200個の機械」にすると生産量はどうなるでしょう?

おそらく生産量は2倍にも伸びないと思います。^−^:

既に規模が大きいような場合、もう分業の利益は

ほとんど期待できない
から
です。^_^:

規模が小さい状態から規模を拡大するなら、

工程の専門化によって今まで以上の成果を期待できますが、

既に規模が大きい状態からさらに規模を大きくしても

それ以上工程を専門化できない、もしくは

それ以上専門化してもあまり効果が無い(ムダに細かくしすぎ)という状態になるから
です。

さらに、規模を大きくしすぎることは

各工程間の調整費用・マネージメント費用が

膨大になる
ということです。^〜^


ここまでのお話をまとめると、

比較的生産量が少ないうち規模に関して収穫逓増

比較的生産量が大きくなってくると規模に関して収穫逓減になりやすい」

とか

規模が今の時点で小さいうちは規模に関して収穫逓増

規模が今の時点で大きくなっている規模に関して収穫逓減 になりやすい」

とかい言えますね♪^▽^

まあどんな産業でもそんなもんですよね、

あまり規模がでかくなると生産量が伸び悩むというのは。。。^〜^:


次回は企業と利潤について考えていきます♪^▽^


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