講義49. 生産


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はい、今回からは

『生産について』ということで、まず

経済学での「生産」という言葉の意味をお勉強していきましょう♪^ー^


我々が日常生活で使う「生産」という言葉は、

「何か(形ある)モノを作る」

というように、[物]という具体的な形をもったものを考えることが多いですね、^−^

例えば

鉄やゴムなどを使って自動車を作る

というのは一般の感覚でも「生産」といえますね。^▽^


しかし、経済学で使われる「生産」という言葉は

もう少し広い意味で使われます。

さっきの自動車のように具体的な形のあるものをつくることも確かに生産ですが、

経済学では形の無いものでも生産に含みます。

例えば

運送業(宅急便とかタクシーとかバスも含む)

を考えてみてください。

運送業のように「何かを運ぶ」ということ自体に具体的な形はありません

しかし、これも立派な経済活動ですよね。^〜^

だから、こういうものも含めて「生産」というわけです。


ここで2つの用語を簡単に覚えておきましょう。

@「財」というのは、取引されるものの中でも

形のあるモノ
です。

みかんとかCDとかパソコンとか自動車とかテレビとか・・・

これらは全部「財」です。^ー^

A「サービス」というのは、 取引されるものの中でも

形のないもの
です。

床屋とかマッサージとか医療介護とか・・・

これらは「サービス」といえます。^ー^

一般の感覚では「財」のほうだけを「生産」と言いますが、

経済学では「財・サービス」両方とも 「生産」と言うわけですね。^_^

で、企業はこの「財・サービス」を売ることで収入を得る訳ですね。


さて、ここで企業の立場にたって考えてみましょう!

企業の目的とはいったいなんでしょう???

経済学では普通、企業の目的は利潤最大化だとされています。

(総利潤=総収入―総費用 ですよ〜♪)

では、それを実現させるには、どういう風に財・サービスを生産すればよいのでしょう?

あまりスペースも無いので答えを先に言ってしまうと

@生産量を一定として総費用を最小化する

A総費用を一定として生産量を最大化する

この2つの方法しかありません。^_^:


今回から一連の講義で

とりあえず「企業は何をどのように生産するか?」ということを

お勉強していくわけですが、

とりあえずここからのお話はお話をすすめるための前提条件が結構多くなってしまうので

何回かの講義に分けて少しずつ進めようと思います。

次回は「限界生産力逓減の法則」というものを見ていきましょう♪^▽^


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