講義42. 便益と費用

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はい、今回は『便益と費用』 ということで

一般の人が勘違いしやすい「費用」というものを前回より深く見ていきます♪^ー^

で、一番例にあげやすいのがの話なので、

の話を例にあげながら考えていましょう♪^▽^


例えば、今の時点でソニーの株が一株250万円だとします。

で、Aさん 「多分すぐに300万円くらいには上がるだろう」 と予想して

ソニーの株を購入したとしましょう。^_^

で、予想に反してソニーの株が値下がりし、

結果的に200万円に暴落してしまったとします。T_T

ここでAさんは「一株250万円のコストは痛いなぁ」と思って

もう一株200万円で買って

平均コストを (250+200)÷2=225万円に下げておこう

と考えたとします。これでAさんは得をしたのでしょうか?

もしくは、Aさんの行動はよい行動と言えるのでしょうか?


こういう買い方を「株のナンピン買い」といって、

実際にこういう行動をする人も現実世界にいなくはないです。^_^:

しかし、

ちょっと経済学を知っている人ならすぐにわかるのですが

この買い方の理論はムチャクチャですね。^_^:

前回の講義でやった『費用』の考え方を思い出してください。

まず、「最初の250万円の株を買った時点での費用」

この株の価格250万円そのものです。^ー^

まあ、ここまでは良いでしょう。次に

「株が暴落して、200万円になったとき、もう一株買い足す時の費用」

その株の価格200万円そのものです。^_^

ここまでの費用は「買うことで諦めるもの」である価格がそのまま費用となります。

次がわかりにくいところなんですが

株の価格が200万円に暴落したあと

「最初に250万円で買った株を持ち続ける費用」

ってわかりますかね?^_^

これがわかるかどうかで経済学的なセンスがある程度わかります。

この費用は

200万円です。^▽^

なぜか?

この株を持っていることで、この株を今売れば手に入る200万円を犠牲にしているから

です。この『今売れば』ってとこがポイントです!

最初に250万円で買った、とかそんなことは今の費用には

まったく関係ない
のですよ。 ̄〜 ̄

で、経済学のもう一つのポイントを今から言います。

便益(収入)が費用を上回るかどうか

これだけを考えましょう。

上の例ではAさんが「平均コストが〜〜」と言っていますが

こんなものどうでもいいのですよ。

最初に株を買ったときに「300万になるだろうから250万のうちに買う」というのは

妥当な行動です。収入(300万)が費用(250万)を上回ると考えていたので。^_^

しかし、

「平均コストを下げるために新たに株を買う」

というのは、そこからえられる収入を考えていないその時点でアウトです。^_^:

しかも、コスト(費用)の意味を原価と勘違いしていますね。T_T


ここまでのお話はちょっとわかりにくいかもしれないので、

もっと簡単な違う例で言いますね。^_^


わざわざ大金をはたいて鉄道を作ったんだから

たとえ客がいなくても電車を走らせるべきだ」



この理論のムチャクチャさ加減がわかるでしょうか?^_^:

客がいない、ということは収入は0です。

電車を走らせるということは、その燃料などへの出費の分だけ

他の用途に使えないということ
です。(←費用がかかるということ

収入より費用のほうが大きいというのは社会的に無駄ということ ですので

本来この鉄道には電車なんか走らすべきではないのですよ。^_^

でも、実際問題として

収入なんか見込めなくて費用だけが莫大にかかるものが存在します。

その人たちの主張は

「大金をはたいて作ったんだから使わないともったいない」

みたいな感じですが、

いったん作ってしまえば、そんなことどうだっていいんですよ。(重要)

問題なのは「そこに費やす追加費用と追加収入のどちらが大きいか」 だけです。

こう考えないと

使えば使うほど社会的無駄が拡大していくことになります。T_T

※かといって、別に今すぐこの例のような鉄道を解体しろ、って話でもないです。^_^
解体にも「費用」がかかりますからね。
実は『何もしない』『手をつけない』というのも有力な戦略の一つなのですよ。


今回はちょっとキナ臭い話も多くなってしまいましたが、

次からは供給の原理についてのお話にしましょう。

今回はここまで〜♪^▽^


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