講義127. おわりに

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はい、今回で「ミクロ経済学の間」の講義も終了ということで、

とりあえず今までのまとめと、やり残した分野を紹介して終わります♪^ー^


ミクロ経済学では、基本的に人間を

「利己心のかたまり」

ととらえます。^_^:

しかも、その利己心

企業利潤最大化を目的として行動している」とか

消費者効用最大化を目的として行動している」というように、

非常に限定的なものです。^〜^

でも、人間は本来個性があり、多様な存在だとされているはずです。

それにもかかわらずなぜ限定的に見るのでしょうか???


その理由の一つは

「複雑なものをそのまま見ても、有意義なことは何もわからないから」

というものがあります。

例えば、物理学ではまず『真空状態』という、日常の世界にはありえない空間を想像します。

だから、「モノが落下する速度は重さにかかわらず一定」という結論が導けたのですね。

もし、空気がある(真空ではない)世界を想定するならば、

空気抵抗が小さいものと大きいもので落下速度は違うわけです。

ティッシュと鉛を一緒に落としたら、当然鉛のほうが落下速度が速いですからね。^〜^

でも、いちいち「空気の密度が〜」とか「空気抵抗が〜」とか考えていたら、

はっきり言ってめんどくさいし、なおかつ考え方の基本にはなりませんね。^_^:

だから、まず一番わかりやすい(計算しやすい)世界を想定するわけです。

他にも、医学の世界では「人間を肉のかたまりだと考える」のが基本のようです。

そうすることで、いくら倫理家が批判しようとも結果的に医療のレベルが上がるからですね。

それと同じように、

「経済学では人間を利己心のかたまりだと考える」のを基本にするわけです。

そうすることで、

企業は○○を××だけ生産するだろう とか

消費者はこの価格なら○○を△△だけ需要するだろう という

計算可能性が一気に高まって、『学問(科学)』としての高度性が生まれたのですね。^○^


もう一つの理由は、

「なんだかんだ言って大多数の人間は利己的だから」

というものです。

仮に日常的に「あの人は利他的だ」といわれる人がいたとしても、

それは『他人の満足感を増やすのを見て自分の満足感が増えるというように

結果的に自分の満足感を増やすように行動しているだけ(利己的)、と言い換えらるでしょう?

あと、人間の大多数が利己的でないとすれば

戦争や政治闘争などなど、『争い』は基本的に起こらないはず
です。

どちらかが相手に勝ちを譲れば(利他的ならば)すぐに終わる話ですからね。^〜^:


ただし!!!何度も何度も言っているように

別にミクロ経済学は

「人間は利己的であるべきだ」というような価値観の押し付けではなく、

「人間が利己的だとすると〜〜」というように、

ただの仮定として考えているだけ
です。そこを忘れてはいけません。(重要)

基本的に、「ミクロ経済学は人間性を無視している」というような人は間違いです。

むしろ、その人がミクロ経済学の結論だけを鵜呑みにして

人間性を無視したような結論を出しているだけで、

やろうと思えばいくらでも人間性を前面に押し出したミクロ経済理論も考えられます。

ただ、それをしたところでどれほど有意義なのか?そもそもそんなこと必要なのか?

まずそのレベルから考えてみないといけませんがね。^_^:



さて、ここまで127回の講義で企業や消費者の行動、

課税、国際貿易の基礎などを学んで来ました。

とりあえずここまでの講義全てを理解していれば、

初歩のミクロ経済学はそれなりに理解していると考えてよいですが、

初歩とはいえ本来ならもう少し詳しくやっておかなければならない分野もあるので

興味がある人は次の分野を独学することをお勧めします♪^ー^

・独占

・寡占(クールノー競争)

・純粋交換経済


上の3つの分野+ミクロ経済学の間 を全て理解できれば、

ミクロ経済学の核心はほぼ全てマスターしたと言えるでしょう♪^▽^



はい、以上でミクロ経済学の間の講義は全て終了いたします。

長い間閲覧していただき、まことにありがとうございました〜。 m(_ _)m ←土下座

数式を極力排除したせいか、まわりくどい説明が多くなりすぎた感もありますが、

それなりに自分では満足できました。^_^:

ではでは、さよ〜なり〜☆^○^


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