はい、今回は
『政府』ということで、
「政府がなぜ存在するのか?なぜ必要だと思われるか?」ということを
今までの講義であつかった範囲で考えてみましょう♪^○^
たいして長い文章ではないので、ささっと行きましょう♪^ー^
まず、
講義109あたりから見てきた
ゲーム理論の話に関連することとして
放っておくと(自由に、各人が利己的に動くと)かえって悪い状態になることがあるから、
政府のように強力な権力を持った組織が法律・規制などで監視したほうが良いから
ということが考えられます。^_^
(囚人のジレンマというやつですね)
他にも、
「公平性をある程度保つ役割を果たすため」というのも考えられます。
これは
〜市場均衡〜 〜国際貿易の基礎〜 〜課税の効果〜
という3つのセクションの辺りと関連します。
価格の規制や輸出入制限、課税などがなければ
国民全体の厚生(余剰)は最大になる、ということはすでにやりました。
しかし!それはあくまで
「国民全体」のことであって、
「国民一人一人の厚生が一人残らず上昇する」ということではありません!!!
例えば、
企業にとっては厚生が今までより上がることであっても、
消費者にとっては厚生が今までより下がる場合だってあるわけです。
(↑例:国際価格が自国内均衡よりも高い場合に貿易を自由化したときの話)
「企業にとって」「消費者にとって」と大きなまとまりで見ましたが、
その
企業の中にも損をする企業、得をする企業があるわけで、
はっきり言って
みんなの厚生が一斉に向上することは稀でしょうね。^_^:
そういう時、
税金を操作したり、社会保険(生活保護なども含む)を操作することで、
みんなが平等というほどでは無いにしろ、あまりに大きな格差が生まれないように
上手く配分しうるのは、
強力な権力をもった政府くらいしか出来ないでしょう。^〜^
それによって経済厚生(総余剰)が減ったとしても、
それで公平性が大きく改善するならそれでよい、という価値観を持つならば
当然政府は必要になるわけですね♪^▽^
あと、今の話とは逆に
「効率性を今以上に高める」という役割もありそうです。
例えば、ゲーム理論の講義で少し見ていきましたが
一回きりの値下げゲームの場合ならば
「両方が値下げをする」という結果になりますが
無限くり返し値下げゲームの場合、
片方がおうむ返し戦略を使うことで、
「両方が価格を維持する」という結果になる可能性があります。
確かに、この
二つの企業の側からすれば
「同じ費用(生産量)で高く売れる」わけですから効率的なのかも知れませんが
ここに
消費者の立場を持ってくると、
「この商品を買うために高いお金を払わされる」のですから
あまり効率がよいとはいえなさそうです。^_^:
他に同じ商品をたくさん作っている(つまり競争があるような場合)ならば、
消費者はもっと安く売ってくれるようなところで買えばいいのですが
この話のように、
その商品を作る企業が少ないときはむしろ
価格カルテルを結ぶインセンティブのほうが強くなりがちです。
価格カルテルなどが結ばれてしまうと、
企業はそれにしたがっておけば安泰なわけですから当然
技術革新やら新商品開発などなど、新しい+今まで以上に効率的なとをしなくなる可能性が高いです。^〜^:
そうなってしまうと、
国際競争力も低下していきますし、
長期的に見れば国全体にとっても大きな損失になってしまう可能性がありますね。^〜^
そういうときに、
政府が
法律や罰則によって非競争的な要因を排除することで、
消費者から見ても長期的に見ても効率的になりうるような方向に
誘導する必要があるのかもしれませんね♪^▽^
ただし!
政府は
我々の厚生を改善しうるのであって、
いつも我々の厚生を改善しているのではないですよ。^_^:
政府の首脳陣に「国民の厚生を改善するぞ!」という意欲があったとしても、
その
首脳陣が無知であれば
最善の策がわからないかもしれませんし、
間違った策を最良の策と勘違いするかもしれません。
さらに、そもそも
政府自身が政治的存在なわけですから、
必ずしも「国民全体」のことを考えて行動するかどうかわかりませんからね。。。T_T
もっとも、
我々
国民の側がもっと
賢くなって、なおかつ
政治的興味を失わず、
さらに
政府の行動を監視し続けていれば、
政府もそう大きく間違った行動をしないはずですから、そういう意味で
「政府がバカである」という責任は国民にも少しはあるかもしれませんがね。^_^:
さて、次回はいよいよ最後の講義です。T_T
「ミクロ経済学の間」でやり残した分野などを紹介して締めくくるとしましょうかね☆^ー^
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