講義124. インセンティブ

     BACK
     CONTENTS

はい、今回はインセンティブというものを見ていきます♪^ー^


インセンティブ(Incentives)、今までの講義で今まで何度も出てきましたが、

一応意味を確認しておきましょうかね。

インセンティブというのは、日本語に訳すときは『誘因』と訳します。^_^

しかし、まあ一般的には「インセンティブ」と英語のまま使うことが多いので、

この講義でも「インセンティブ」で通していきましょう。^▽^

意味は「引き起こす原因」というような感じですが、

もっと砕いて言うと

「そうしたいと思う気持ち」と言い換えられます。^○^

文章にすると、例えば

@歩行者が信号付き横断歩道を渡るとき、

誰も見ていなければ信号が赤でも無視して渡るインセンティブを持ちやすい

というように言えそうですね。^_^

これは

歩行者は周りに誰もいないような状況で、しかも車が通ってなければ

じっと信号が青になるのを待っているのも時間の無駄なので

信号を無視して渡ってしまいたいと思う気持ちを持ちやすい、という意味です♪^▽^

他にも、経済学的な文を作るとするならば

Aリンゴの値段が上がると、リンゴを買う量を減らすインセンティブが働く

というような例文が作れそうです。^_^

他の財の価格が一定だとすると、まあ当然の気持ちですね、

リンゴの値段が上がればリンゴを買う量を減らしたいと思う気持ちが働くのは♪^○^


世の中の人々は「インセンティブに反応する」という原則があります。

個人によって、同じシチュエーションで違うインセンティブが働くこともありますが、

たいていは同じシチュエーションだったら似たようなインセンティブが働くものです。^_^:

例えば、

「高速道路で時速100キロを超えたスピードで運転する」

というのは、割と珍しいことでもなくむしろ一般的です。

法定速度は時速100キロまでと教習所で習うはずですから、

本来は100キロオーバーはダメなはずなんですがね。^_^:

しかし、なぜその法定速度を守らないかというと、

警察が見張ってないようなシチュエーションでは、ドライバーは

交通法規よりも自分の快楽とか役割を最優先させるインセンティブがあるからです。

どうせ捕まらないなら自分の好き勝手にしたいのが一般的な人間の本性ですからね。T_T

さらに、輸送業関係の仕事をしている人なら、当然少しでも早く荷物を運びたいわけですから

警察が見張ってない場合なら法定速度を超えて運転したくなるのが自然といえば自然ですね。^〜^:

(※だからといって別に交通法規を守らなくても良い、といっているわけではないですよ。
⇒これを書いておかないと勘違いする人がいるのでいっておきますが、
「〜そうしている」というのと「〜そうすべきだ」は違いますからね。)



さて、ではもし本気で交通法規を守らせたいなら一体どうすればよいのでしょう?

あまりインセンティブの原則がわかってない人

「街頭で交通安全キャンペーンをもっとすべきだ〜。」とか

「一人一人が自覚を持って運転すべきだ〜。」とか、

はっきり言ってインセンティブにはほぼ何の変化も与えないようなことを主張します。 ̄▽ ̄:

そんなことで交通法規を守るようになるなら、今ごろ交通事故なんか激減してますよ。(真理)

インセンティブの原則がわかっている人なら、

「警察の巡回の厳しい強化」

「罰則の大幅な強化」

「そもそも車の構造を変えて、絶対に時速100キロ以上が出ないようにする」

などなど、インセンティブに働きかける方法を主張します。

・「警察の巡回の厳しい強化」⇒違反しようとするシチュエーション自体が減る(インセンティブを持つ機会の減少)

・「罰則の大幅な強化」⇒もし見つかったら損失が大きいので違反しないようするインセンティブを持つ

・「時速100キロ以上は構造的に出なくなるようにする」⇒違反のインセンティブすらもてない

こんな感じですね。^〜^

無駄な精神論で語るよりもよっぽど効果的な方法だと私は感じますが、どうでしょうか?^▽^:

あと、もう一つもっと過激に言えば

「ハンドルと自分の体の間に包丁を自分に向けて固定させて、

もしちょっとでもバランスを崩したら心臓に突き刺さるように法律で規制する」


という方法もあります。(過激)

そんな法律が出来てしまったら、

ドライバーは怖くて「無駄に早いスピードを出すインセンティブ」を持たなくなるでしょう?^〜^


ここまでは自動車の例で考えてみましたが、

これを経済学的なお話で考えるとすると、例えば

「資源を無駄なく一番効率的に使うにはどうすれば良いか?」

ということと関連します。

例えば「政府が資源の全てを直轄管理して、

だれが何をどれだけどのように作り誰が何をどれだけ得られるかをも全て決める

とすると、国民は

『全部政府が決めてくれるから自分たちは何も考えなくても良いや〜』

というように、技術革新や節約に対するインセンティブを失うでしょう。^_^:

↑ま、社会主義や共産主義の一番大きくて一番克服できそうもない欠点ですね。


資源の話に限りません。実際にあった話を一つしましょうか。

ある国では

「失業しても、1年間は今までと同じ給料を国が支給しますよ〜♪」

という、ものすごい羽振りの良いことをやっちゃたのですが、

そのせいで国民は

「だったら別に働かなくてもいいや、こんな会社やめちまえ♪」

といって、ものすごく失業率が上がったらしいです。^_^:

これは「あまり手厚く保護しすぎると人間は怠けるインセンティブが働く

ということを政府が考慮してなかったことが原因ですね。

今までの話のように、人間の行動(経済活動も含めて)には

インセンティブが深く関連していることがわかりました。^_^

市場経済(ミクロ経済学で考える世界といっても良い)というのは、

ある意味このインセンティブに全てが任されている世界です。(重要)

リンゴを作りたい人がリンゴを作り、

リンゴを買いたい人がそれを買う、

その値段が気に入らなければ買う義務もないし、

もっと高く売れるなら値段を吊り上げることもできる―――

全て「そうしたいと思う気持ち」に行動がゆだねられるのですね。^_^:


これ以上続けてもまとまりがなくなってしまうと思うので、

インセンティブに関する話はここまでにしましょう♪^▽^

ここまで4回の講義では主に「個人の行動」について見てきました。

次回からは「人と人との係わりあい」に関することについて考えていきましょう☆^○^


BACK  CONTENTS  NEXT


inserted by FC2 system