講義117. 囚人のジレンマC

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はい、今回は囚人のジレンマ型のゲームを、

少し条件を変えて見ていきましょうかね。^_^


とりあえず、現実世界にありそうなお話で

講義111でやった[価格引下げ競争]を思い出してみてください。

ちょっとおさらいすると、

プレイヤー企業Aと企業B

戦略はどちらも「価格を下げる」「価格を維持」

利得

・AもBも「価格を維持」⇒AもBも5億円
・Aは「価格を維持」、Bは「価格を下げる」⇒Aは2億円、Bは7億円
・Aは「価格を下げる」、Bは「価格を維持」⇒Aは7億円、Bは2億円
・AもBも「価格を下げる」⇒AもBも3億円

と、こういう条件のゲームで、利得行列

図111−1


↑こんな感じになる、ということがすでにわかりました♪^ー^

さて、このゲームの各プレイヤーの支配戦略はどうなっているのでしょう?


まずA企業にとって、

仮にB企業が「価格を維持」したとしたら、

自分も「維持」だと、自分の利得は5億円
自分は「引き下げ」だと、自分の利得は7億円です。

つまり、「引き下げ」を選んだほうが得ですね。^ー^

逆に、B企業が「価格を引き下げ」るとすると、

自分は「維持」だと、自分の利得は2億円
自分も「引き下げ」だと、自分の利得は3億円です。

これも「引き下げ」を選んだほうが得ですね。^○^

となると、A企業にとっては、

B企業がどちらの戦略をとろうと自分は「引き下げ」をしたほうが得

つまり

A企業の支配戦略は「引き下げ」となります♪^▽^

B企業にとっても同じですね、確認は省きますが

B企業の支配戦略も「引き下げ」となります♪(各自自分で確認してみましょう)


さて、ではこのゲームの結果はどうなるのでしょうか?

図117−1


↑はい、お互いが利己的に動いた結果、

A=引き下げ B=引き下げ という戦略の組から得られる利得である

(3,3)

つまりA企業もB企業も利潤3億円、というのがゲームの結果になりますね☆^〜^


しかし!よく図を見てみると、

もし2人が A=維持 B=維持 という戦略をとっていたら

お互い利潤が5億円になっていたはずですよね?

これって前回やった囚人のジレンマとまったく同じ構図になっているのですよ。^_^:

お互いが利己的に動いた結果、

ホントは(お互い利潤5億円という)もっと良い結果があったにもかかわらず

それより悪い結果になってしまいました。。。T_T


ただ、実はこのゲームが現実世界を反映してない大きな点があり、

そこを現実に近づけると、なんと「A=維持 B=維持」という

お互い今回の結果よりも良い組み合わせを選ぶようになる可能性
があります♪

ま、簡単に言うと

今回のような「一回限りで終わるゲーム」ではなく

「このゲームをこれから無限に繰り返していくとする」という条件をつけるだけなんですが、

その無限くり返しというのが非常に重要になります!

実際、現実世界もそうですよね、

何でもかんでも「一回限りの目先の利益」だけで人間は行動するわけじゃないですよね。^〜^:

しかも、現実世界(人生)というのは

「何回も戦略を選ぶことを繰り返している」と考えられますよね。^▽^:

そういう点を踏まえた、今回より現実的なゲームを次回見ていきましょう♪^ー^


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