講義114. 囚人のジレンマ@

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はい、今回から『囚人のジレンマ』という

有名な戦略型ゲームを見ていきます♪^ー^

とりあえず今回は深いところまで入らず、軽くゲームの説明だけして

大事な部分は次回以降にやりますね。


ゲームのストーリーは次のような感じです。

[囚人のジレンマ]

ある銀行強盗を起こした2人の容疑者(AとB)が、

軽い窃盗事件で逮捕され、別々の部屋で取調べを受けています。

警察側はとりあえず窃盗事件のほうは十分な証拠をつかんでいますが、

銀行強盗のほうはまだ十分に証拠をつかんでいません

で、警察は別々の部屋で取調べを受けている二人に次のように言いました。

「もし2人ともこのまま銀行強盗について黙秘していれば、

両者とも窃盗の罪だけで2年の懲役刑を受ける。

もし片方だけが自白すれば、自白したほうは『警察の捜査に協力した』と認めて、

刑を1年に減らしてやる
。ただし、

自白しなかったほうは銀行強盗の罪が立証されて懲役が15年になる。

もし両方が自白すれば、両者ともに銀行強盗の罪で

それぞれ懲役10年
になる。」


はい、だいたい↑こんな感じのストーリーです☆^▽^

とりあえず少しまとめると、

プレイヤーは容疑者AとB

戦略は2人とも「自白する」「黙秘する」

利得

・両方黙秘 = 両方懲役2年
・両方自白 = 両方懲役10年
・片方黙秘、片方自白 = 自白したほうは懲役1年、黙秘したほうは懲役15年

となっていますね。

では早速利得行列を作ってみましょうか♪

図114−1


↑はい、こんな感じになりますが、ここで注意!!!

利得は[懲役の年数]なので、数字が少なければ少ないほど

容疑者A・Bにとって好ましい
と思ってください。^_^


さて、ここでA・Bがそれぞれ

『合理的(自分の懲役をできるだけ少なくするよう)』に行動すると、

一体どういう結果になるのでしょうか?

ミクロ経済学の考え方では、

各主体が自由に合理的に行動すると、社会全体として

一番好ましい状態になるはず


なのですが、今回の囚人のジレンマのようなケースでは

「合理的に行動すると、結果的にあまり良くない状態になっちゃた」

ということになってしまいます。^_^:

なぜそうなってしまうのか、ということを次回以降見ていきましょう♪^▽^


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