講義108. 奢侈税

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はい、今回は奢侈税(しゃしぜい)というものを見ていきましょう♪^ー^

「奢侈(しゃし)」というのは『ぜいたく』という意味だと思ってください。


なぜか世の中は

「日常品、生活必需品に税金をかけるよりも、

奢侈品(贅沢なもの)に税金をかけるべきだ」

という意見が出やすいものです。^_^:

まあ、そういうことをいう人の理論は

奢侈品(贅沢なもの)を買うのは金持ちだけだから、

奢侈品に税金をかければ金持ちに税金をかけるのと同じだろう」

というような感じらしいですね。^▽^:

経済学を学んでなければ、一見もっともなお話に聞こえますが、

経済学を少し知っていれば無茶苦茶な理論であることはすぐわかります。T_T


まず、奢侈品として自家用飛行機を例にとって考えていきましょうか。

自家用飛行機、、、まあ、明らかに一般人は買えませんね。^○^

実際買うのは金持ちくらいでしょうね。^_^:

さて、この自家用飛行機、需要曲線供給曲線はどうなっているのでしょう?

まず供給曲線から考えましょう。

自家用飛行機を作るには工場やら鉄鋼やら、

短期的に見ると変更しづらいものが必要ですね。なおかつ、

「自家用飛行機が売れなくなったから替わりにヨットでも作るか〜♪」

なんて簡単にはいきません。^〜^:

ということは、少なくとも短期的には

「自家用飛行機の供給曲線は(比較的)非弾力的」
(弾力性が低い)

と言えそうですね。^_^

逆に需要曲線はどうなっているのでしょう?

まず、金持ちにとって自家用飛行機はどれほど必要なのでしょうか?

正直、そんなに「何が何でも欲しい」という性格のものでは無いですよね。^_^:

別に自家用飛行機が無くてもかまわないでしょう。

そのお金で大きな家を買ったり、旅行に行ったり、遺産として子孫に残したり、

というように、お金の代替的な使い道が山ほどありますね。^_^:

ということは、

「自家用飛行機の需要曲線は(比較的)弾力的」
(弾力性が高い)

と言えそうですね。^〜^:

となると、この自家用飛行機の需要曲線と供給曲線の図を描いてみると

図106−1


こんな感じでしょうね。^〜^ 講義106の図を転用)

で、ここの売り手に一回の取引あたりt円の税金をかけると

図106−2


このようになり、

なおかつ税の帰着は

図106−3


このようになります。

どうも「自家用飛行機」に税金をかけると

買い手の負担は少なく売り手の負担が多くなるようです。

あれ?おかしいですね?

本来「奢侈税」は金持ちから税金を取るための税のはずなのに、

実際その税の大部分を負担するのは

自家用飛行機を作っている生産者の方にかかってしまいました。T_T

しかもこの生産者は別に金持ちでもなんでもないただの生産者です。

つまり、奢侈税

被害を大きくこうむるのは生産者(中流階級とか労働者とか)になるのですね。

ま、一見良さそうなことは深く考えてみるとあまりよくないことも多い

ということかもしれません。^〜^


さて、今回でとりあえず〜課税の効果〜というセクションは終わりで、

次回からは〜ゲーム理論〜というセクションに入ります♪

本来ゲーム理論はミクロ経済学とは独立した分野なのですが、

ミクロ経済学に応用できることも多いのでやっておこうと思います。

では、次回をお楽しみに〜♪^▽^


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