講義5. 効用とは?

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はい、今回は経済学の専門用語である

『効用』という言葉についてお勉強していきましょう♪^ー^


効用、、、なんとなく日常生活では

「効き目」とか「効果」みたいな意味
で使われていますが、

経済学でいう『効用』という言葉は日常生活での効用という言葉とは

全く意味が違う
ので注意してください。^〜^:

さて、まず経済学でいう『効用』の辞書的な意味を確認しておきます。

効用・・・幸福満足度の尺度

もう少し砕いて言うと、

効用・・・「美味しい」とか「気持ち良い」とか「幸せ」とか「楽しい」というような尺度

と考えてもよいです。^○^

たとえばですね、

@リンゴを食べて効用を得た

↑こういう場合、

「リンゴを食べることで、(「美味しい」という)満足を得た」

と言い換えることが出来ます♪^ー^

で、逆にリンゴが嫌いな人であれば

Aリンゴを食べても、それほど効用を得られない

という場合が多いでしょう。

リンゴ嫌いな人がリンゴを食べたところで

「満足」とか「美味しい」とか「幸せ」と感じられないでしょうから。^○^:


ではちょっと問題!

(問い)A君はみかんよりリンゴのほうが好きです。
みかんとリンゴ、どちらか一つだけもらえる場合、
A君はどちらを選ぶでしょう???

うむ〜、まあ答えは簡単ですね、

当然のようにリンゴを選ぶでしょう。^_^:

ただ、ここでは「どちらを選ぶか」が重要なのではなくて、

『なぜリンゴを選んだのか?』をどういうふうに説明するかが重要です!`皿´

まあ、単純に

「リンゴのほうが好きだから」と答えてもいいのですが、

せっかくなので今回お勉強中の『効用』という言葉を使いましょう。

「みかんをもらうより、リンゴをもらったほうが高い効用が得られるから」

はい、↑こんな感じの説明で良さそうですね♪^ー^

リンゴを選んだほうが高い効用(満足)が得られるなら、

普通はリンゴを選ぶ
でしょう。^_^


で、今までの例は基本的に「モノ(形があるもの)」のお話でしたが、

別に「形が無いもの」でも効用という言葉は使えます。

たとえば マッサージを受けること」で効用(気持ち良い・幸せなど)を得られる とか

野球を見ること」で効用(幸せ・楽しいなど)を得られる などなど、

「〜〜すること」「〜〜されること」からも効用(満足)は得られると考えられますね♪^−^


さて、いきなりです問題です!

『人間にとって、人生の目的とは何でしょう?』

具体的には人それぞれ違うかもしれませんが、

あえて一般的に言うとすれば

「自分の効用最大化といってもよいのではないでしょうか?^_^

効用が高いということは、

「幸せ」とか「満足」とか「気持ち良い」とか「楽しい」とか「便利」とか――

そういう自分にとってプラスの要素が大きいと言い換えられますね。

でも、どんな人でも

時間・能力・お金などなど、様々な制約があるわけです。T_T

人間はその制約の中で効用を最大にするように動く

主流派経済学では人間をそのようにとらえます♪^ー^


↑この考え方を使って『ボランティア活動』を考えてみましょう。

ボランティア活動というのは「お礼を求めない行動」ですから

利己的な人にとっては「効用(満足)は全く無い」といっていいです。

逆に、ボランティアを進んでやるような人は

ボランティアをすること=「(自己満足か利他心かは問わず)自分の効用が高まる

と考えて(感じて)いるのでしょう。

この例で何が言いたいのかというと、

何に対してどれくらい効用を感じるか」なんてのは、人それぞれ違うものだ、

ということです。(重要)

これを踏まえておかないと、

「○○をすれば皆絶対に幸せになれる」とか
「××をしないやつはバカだ」とか
「お前は俺の言うとおりにしてればいいんだ」というように、

あたかも自分にとって幸せなことが他人にとっても幸せかのように勘違いします。

本来、効用の感じ方は本人にしかわからないものです。

それにも関わらず他者が何かを強制することは、

本人に効用最大化行動を歪めている
可能性があることを覚えておいてください。^〜^:

「自由」とか「本人の意見尊重」正当性を持つのは

こういう理由があるからかもしれませんね♪^○^


次回は「交換の利益」ということを見ていきましょう☆^▽^


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