講義48. 官僚制

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はい、今回は「官僚制」というものを見ていきます♪^ー^


集団というのは大規模になればなるほど

統率とか管理、組織化が大切になるものです。^〜^

というのはですね、もし統率や組織化を欠いていると

混乱におちいりやすい、混乱におちいったときに平静を取り戻しにくい

ということからより重大な問題をひきおこすからです。

たとえば、仲良し2人が旅行するだけでしたら

その場その場でいきあたりばったりに行動したとしても

まあそれほど不都合や混乱は起こりませんね。

一方、100人くらいの大集団で旅行するとしたら、

統率無く無秩序なままだとその集団は混乱におちいるでしょう。^_^:

大規模な集団というのは、

趣味も思想も嗜好も信条も能力も、とにかく多様な人間が存在します。

そういう場合にもしそれぞれが統制や管理無く勝手に動いていては

集団としての目的を達成するのもままなりません
。。。T_T

で、今回はその「集団」を代表して

『国家・地方自治体(役所)』を軸に見てみましょう。


もし地方自治体の統率・管理・組織化があまりできていないとしたら

一体どういうことが起こるでしょうか? ̄〜 ̄


・自分の能力とする仕事にギャップがある配置になっている

・そもそも自分のする仕事が明確になってない

・しかもだれが命令を出すか決めていない

・さらにその命令を聞く気もない

・それで問題がおきても責任が誰にあるかはっきりしてない



↑とりあえずいくつか考えてみましたが、

ちょっと考えただけでもこれだけ問題がありそうなのですから、

突き詰めていくと

「統率・管理・組織化出来てない役所(組織)」はまったくダメだといえそうですね。^_^:


では実際の役所はどういう感じかというとですね、

「官僚制」というメカニズムで動いていることが多いです。^○^

官僚制というのを辞書的に説明するとなると

非常〜〜〜に長い文章が必要になるので、

とりあえず重要なポイントだけを解説するとですね、

@起こりうることを全て予想しておき、その時どうするかも全て規則に網羅しておき、
なおかつ構成員がそれに反したときの罰則も網羅する。

Aヒエラルキー(意思決定や権限の上下関係のピラミッド)を明確にしておく。

B業務を細分化し高度に分業することで、全体として最高のパフォーマンスを引き出す。

C公私をはっきりと区別しておく。

D曖昧な口でのコミュニケーションではなく、
文章でのコミュニケーションを重視・徹底する。

↑こんな感じにまとめられます。(ややこしいですね^_^:)

このメカニズムでみんなが動くとですね、

誰が何をすればよいか

誰の命令を聞けばよいか

それに反するとどんなペナルティがあるか、

責任が誰にあるのか

といったようなことがはっきりするので、

はるかに効率的に集団としての行動が出来るようになりそうです。^ー^


↑まあこの官僚制というのは「国家や地方自治体(役所)」に限らず

・大企業

・生徒数が多くなった大学の管理組織

・大病院

・大規模な政党


など、程度の差はあるものの

みんな官僚制のメカニズムで動いているといえそうです。

↑上の4つはどう考えても

「個人個人が勝手に動く」とか「命令系統や責任がはっきりしていない」

ようでは集団としての機能を果たしそうにない
ですからね。^_^:


ここまでは官僚制のおかげで組織は効率的になるという話をしました。

でも!

一般の感覚では「役所の仕事」なんてのは

はっきり言ってムダの塊と言っていいほど非効率的だと思われているのではないでしょうか?^〜^:

原理的には効率的になるはず官僚制

実際には非効率のもとになっているように感じる、、、

このようなおかしな関係はなぜ生まれてしまうのでしょうか?


次回はそこを見ていくことにしましょう☆^○^


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