講義44. 代替と補完

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はい、今回は「代替と補完」ということで、

なんとなくお互いに関連のありそうな財のお話をします♪^ー^


講義12ですでに

財の価格のみが変わったときに、財の需要量がどうなるか

を示した需要曲線の話はしましたね。^〜^

もう少し正確に書くとですね、これは

財の価格のみが変わったときに、財の需要量がどうなるか

ということです。

たとえばですね、

きゅうりの価格が変化したとき、きゅうりの需要量がどうなるか?

とか

石油の価格が変化したときに、石油の需要量がどうなるか?

とか、

とにかく自財の価格が上がったときに、自財の需要量がどうなるか」

という、自分の価格変化に対する自分の需要量の変化を示しています。


ちょっとここからは視点を変えてみてみましょう。

なんとなくですが、

他の条件が一定でバターの価格だけべらぼうに高くなるすると、

マーガリンの需要が増えそう
な気がしませんかね?^ー^

べらぼうに高くなったバターを使うより

ーガリンで代用したほうがかなり得した感じになりますから。

バターが高くなる → マーガリンの需要が増える

こういう関係の財を『代替財(だいたいざい)』と言います♪

もう少し一般的に書くとですね、

財の価格が上がる ⇒ 財の需要量が増える

財の価格が下がる ⇒ 財の需要量が減る

という関係の財を代替財といいます。

イメージとしては、

この財がこんなに高くなるなら、これを買わずにあの財買うことにしよう

というような 『この財 と あの財』 のような関係です。

なんとなく『代用(代替)』しているような関係ですね♪^ー^

他にも

「ビールと発泡酒」なんてのも代替財っぽいですね。


では今度は

ビデオデッキの価格が下がると、ビデオテープの需要がどうなるか?

を考えてみましょう。

これはなんとな〜くですが

ビデオデッキの価格が下がる ⇒ ビデオテープの需要が増える

となりそうな感じですね。^_^
(需要を総販売数と置き換えてもかまいません。)

ビデオデッキ安 ⇒ ビデオデッキ買う ⇒ ついでにビデオテープも買う

といった感じでしょうかね。

よく考えてみると、

ビデオデッキとビデオテープ2つそろって役に立つという部分が強いですからね。^_^:

今回の

ビデオデッキの価格が下がる → ビデオテープの需要が増える

というような関係の財を『補完財(ほかんざい)』といいます♪

一般的に表現すると

財の価格が上がる ⇒ 財の需要量が減る

財の価格が下がる ⇒ 財の需要量が増える

という関係の財を補完財ということになっています。

他にも「テレビとゲーム機」とか

「パソコンとソフト」とか「自動車とガソリン」なんかも補完財っぽいですね。


※ここまで「代替財」とか「補完財」とかいってきましたが、正確には
代替財」「補完財」といいます。
中級以上の経済学になるとその違いが重要になるので、
その時に思い出してくださいな。^_^



代替財があふれているような財を作る企業の場合、

その財の価格がちょっとでも上がったら、みんなが

「じゃあ他の財を買おっと♪」ということになって、

一気に総売上が下がりそうな感じです。T_T

一方、

代替財があまり無いような財を作る企業の場合、

その財の価格が上がってたとしても、みんな

「かといって他で代用もできないしなぁ・・・」ということになって、

総売上が上がりそうな感じです♪^▽^

↑この話、もしかしたら

人間の給料でも似たようなことになるのかもしれませんよ。^_^:


他の人間がいくらでも代用できるような能力しかない人の場合、

高い賃金を要求しても「じゃあ他のやつを雇います」ということになり

一気に賃金が下がる(というか0になる)、一方

他の人間には無いような素晴らしい能力がある人の場合、

高い賃金を要求したら

「他に代用できる人間もいないし、たとえ高い賃金でもいてもらわないと困る」

ということになり、賃金が上がりそうです♪


↑あくまでこの話は仮想の話だったのですが、

誰にもまねできないような素晴らしいプレーが出来る野球選手や

誰にもまねできないような素晴らしい歌を歌える歌手なんかが

ものすごい高収入を得ていることを考えると、ある程度当たっている気がしませんかね。^〜^:


次回は「労働供給」という話をします☆^○^


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