講義40. 割引現在価値

     BACK
     CONTENTS

はい、今回は「割引現在価値」という経済学用語をお勉強します♪^ー^

今回はやや数学的になりますが、ここでつまずいていてはいけません!

気合で乗り切りましょう♪


「割引現在価値」、読み方は

わりびきげんざいかち です。(舌を噛みそうです^〜^:)

意味は、最初に辞書的に覚えるとすれば


未来に得られる金額は、現在の価値に直すといくらになるか

を示すものであり、公式的に表現すれば

(未来の金額)÷(1+利子率) である ※Nは年数、利子率は年利


ということなのですが、

この説明ではピンときませんね。^〜^:

とりあえず簡単な例で考えてみましょうか。


たとえば、10000円持っていて

銀行にお金を預けると一年で利子が5%つくとしましょうか。(バブル全盛期くらいの水準)

とすると、10000円を銀行に預けておけば、

一年後には 10000×(1+0.05)10500円になりますね♪^ー^

この「銀行に預ける」という行動

株を買うとかギャンブルで稼ぐというようなリスクを伴なうようなことではないですね。

なので、合理的に行動するならば

今10000円を持っていれば、

一年後には10500円に全くリスクを背負うことなく増える

ということだといえます。

つまり、

今の10000円 = 一年後の10500円

と考えてもそれほど差し支えないといっていいでしょう♪^−^

これを参考に、今度は逆に考えてみましょう。


一年後に確実に21000円手に入る約束手形があるとします。

じゃあ、これを持っていれば今の21000円分の価値があるかというと

そういうわけではないですね。^_^:

というのはですね、とりあえずさっきと同じく銀行の年利5%とすると

もし今現在20000円持っていれば

それを銀行に預けることで一年後にちょうど21000円になります

ということはですね、この世界ではリスクを何ら背負うことなく

今の20000円 = 一年後の21000円

というのが確定しているわけですから、

一年後に21000円手に入る約束手形現在の価値に直す

せいぜい20000円の価値しかないということになります。^_^:


で、

10000円を一年預ければ一年後には 10000×(1+0.05
二年預ければ二年後には 10000×(1+0.05)×(1+0.05



N年預ければN年後には 10000×(1+0.05

になりますね。

つまり、金利5%の場合

今のY円 = N年後の×(1+0.05

という式が導くことができます。

これの右辺の(1+0.05 を左辺に移項すると

今の÷(1+0.05 = N年後の

という式に変形できます。これがつまり

割引現在価値=(未来の金額)÷(1+利子率)

というこの講義の最初の公式を表しているわけです。^_^: (ややこしいなぁ。。。)


[例題]

銀行の年利が10%という状況の中で、

一年後の44000円の割引現在価値を求めよ


解答: 公式に当てはめると

割引現在価値= (44000)÷(1+0.1 =40000円

が答えになります。

答えの確認をすると、

40000円を銀行に預けると、一年後には44000円になる、

つまり

今の40000円 = 一年後の44000円 なので、確かに

一年後の44000円の割引現在価値は40000円だといえますね。^−^


これを覚えておくとですね、

「××年後に○○円手に入る」というときに、

名目金額だけ見ると多そうでも、割引現在価値にすると

あまり多くないような場合
があることがあったり、なかなか興味深いことがわかります。

そのあたりは各自で考えてみてくださいな♪


次回はルーレットの原理というものを見ていきます☆^▽^


BACK  CONTENTS  NEXT


inserted by FC2 system