はい、今回は
「割引現在価値」という経済学用語をお勉強します♪^ー^
今回はやや数学的になりますが、ここでつまずいていてはいけません!
気合で乗り切りましょう♪
「割引現在価値」、読み方は
わりびきげんざいかち です。
(舌を噛みそうです^〜^:)
意味は、最初に辞書的に覚えるとすれば
『未来に得られる金額は、現在の価値に直すといくらになるか
を示すものであり、公式的に表現すれば
(未来の金額)÷(1+利子率)N である ※Nは年数、利子率は年利』
ということなのですが、
この説明ではピンときませんね。^〜^:
とりあえず簡単な例で考えてみましょうか。
たとえば、
今10000円持っていて、
銀行にお金を預けると一年で利子が5%つくとしましょうか。
(バブル全盛期くらいの水準)
とすると、10000円を銀行に預けておけば、
一年後には
10000×
(1+0.05)=
10500円になりますね♪^ー^
この
「銀行に預ける」という行動は
株を買うとかギャンブルで稼ぐというような
リスクを伴なうようなことではないですね。
なので、合理的に行動するならば
今10000円を持っていれば、
一年後には10500円に全くリスクを背負うことなく増える
ということだといえます。
つまり、
今の10000円 = 一年後の10500円
と考えてもそれほど差し支えないといっていいでしょう♪^−^
これを参考に、今度は逆に考えてみましょう。
一年後に確実に21000円手に入る約束手形があるとします。
じゃあ、これを持っていれば今の21000円分の価値があるかというと
そういうわけではないですね。^_^:
というのはですね、とりあえずさっきと同じく銀行の年利5%とすると
もし
今現在20000円持っていれば、
それを銀行に預けることで
一年後にちょうど21000円になります。
ということはですね、この世界では
リスクを何ら背負うことなく
今の20000円 = 一年後の21000円
というのが確定しているわけですから、
一年後に21000円手に入る約束手形を
現在の価値に直すと
せいぜい
20000円の価値しかないということになります。^_^:
で、
10000円を一年預ければ一年後には
10000×(1+
0.05)
二年預ければ二年後には
10000×(1+
0.05)×(1+
0.05)
・
・
・
N年預ければ
N年後には
10000×(1+0.05)N円
になりますね。
つまり、金利5%の場合
今のY円 =
N年後のY×(1+0.05)N円
という式が導くことができます。
これの右辺の
(1+0.05)N を左辺に移項すると
今のY÷(1+0.05)N円 =
N年後のY円
という式に変形できます。これがつまり
割引現在価値=(未来の金額)÷(1+利子率)N
というこの講義の最初の公式を表しているわけです。^_^:
(ややこしいなぁ。。。)
[例題]
銀行の年利が10%という状況の中で、
一年後の44000円の割引現在価値を求めよ
解答: 公式に当てはめると
割引現在価値=
(44000)÷(1+0.1)1 =
40000円
が答えになります。
答えの確認をすると、
40000円を銀行に預けると、
一年後には44000円になる、
つまり
今の40000円 = 一年後の44000円 なので、確かに
一年後の44000円の割引現在価値は40000円だといえますね。^−^
これを覚えておくとですね、
「××年後に○○円手に入る」というときに、
名目金額だけ見ると多そうでも、割引現在価値にすると
あまり多くないような場合があることがあったり、なかなか興味深いことがわかります。
そのあたりは各自で考えてみてくださいな♪
次回はルーレットの原理というものを見ていきます☆^▽^
BACK CONTENTS NEXT