はい、今回は
『公共財』というものを見ていきます♪^ー^
公共財、といっても
別に政府とか地方公共団体が供給するものではありませんよ?^_^:
なんとなく↑そういう間違いをする人もいるようですが、
定義は全然違いますので注意しておいてくださいね。^〜^
まず
『公共財』の辞書的な意味を確認しておくと
『公共財(public goods)』
=非排除性と非競合性を兼ね備えた財のこと
うむ、いきなり↑こんな説明されても全くわかりませんね。T_T
とりあえず
@非排除性と
A非競合性 の説明から始めましょう。
@非排除性
非排除性というのはですね、
対価を払わず他の人が使おうとするのを排除できない性質のこと です。
たとえば
市立公園なんてのを考えてみてください。
市立公園は市民の税金で出来たもの、つまり
そこの市民しか対価を支払っていませんが
別に他の市町村の市民が使うのを誰も止めませんし、
そんなこといちいち調べてたら費用と時間がかかって仕方ないですね。^_^:
なので、
市立公園には非排除性があるといえます。
ほかにもたとえば
「3平方の定理を使うこと」「一般道路」「海にいる魚」なんてのは
非排除性がありそうですね♪
(各自考えてみましょう)
A非競合性
非競合性というのは
他の人が使っても他の人が利用する量(とか満足)が減らない性質のこと です。
たとえば
混雑してない高速道路を考えてみてください。
混雑してない高速道路であれば、他に一台車が増えたところで
別に快適さとかはほとんど減りませんね。
なので、
混雑してない高速道路には非競合性があるといえます。^_^
ほかにもたとえば
「テレビ放送電波」「混雑してない一般道路」「窓から見えるきれいな風景を眺めること」
などには非競合性がありそうな感じです♪
(各自考えてみましょう)
さて、ではこれら
@非排除性と
A非競合性を兼ね備えた公共財にはどういうものがあるでしょうか???
たとえば
(学術上の)知識なんてのは当てはまりそうです♪
別にその知識を使うのに対価は支払わなくて良いですし、
その知識を使ったからといって他の人が使えなくなるわけでもないですしね。^ー^
あと、
混雑してない市立公園もそうでしょうね。
別に対価を支払わない人でも利用できて、
混雑してないから一人くらい利用者が増えても快適さは減りません。^_^
では、公共財にこれらの性質があることで
一体どういう問題が生じるのでしょうか???
典型的な問題は
『フリーライダー』という問題です。
フリーライダーというのはですね、
「便益は受けるけど、対価を払うのは拒否する」というような意味です。^_^:
もし公共財でなければ、
「お金払わないなら使わせないよ〜」という排除性があるのですが、
公共財には「対価を支払わなくても利用できる」という非排除性がありますゆえ
フリーライダーが横行するわけです。。。TдT
たとえば
無料道路(一般道)なんかは
無いと凄く不便ですし、あると
社会的にものすごく良いわけですが、
個人のお金で作っても、その人が費用に見合う便益が得られない場合が多いです。
(ここ重要)
社会で見ると
社会的便益 > 費用
でも、もし個人で作ると
個人的便益 < 費用
になるなら、普通は誰も作らないでしょうね。^_^:
しかも
他人が作ってくれれば費用をかけることなく便益だけ得られるのですから、
全員が「他人の行動待ち」になってしまいそうな勢いです。。。T_T
でも公共財は
社会的には大きな便益をもたらします。
そう考えると、
本来はあるべきなのに、
公共財特有の性質のせいで供給が過小(もしくはまったくされない)状態なわけです。
というわけで、次回は今回と違う例を用いて
この問題を解決する方法を考えてみましょう☆^▽^
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