はい、今回は
「付加価値」という経済学専門用語をお勉強していきます♪^ー^
ちょっと難しいですが気合で乗り切りましょう!
この
「付加価値」という言葉、ちょっと困った点がありまして、
どっかの企業の社長とかビジネスマンとか工場作業員のいう付加価値と
経済学者がいう付加価値とでは
かなり使い方に違いがあります。^〜^:
まずは
「経済学者のいう付加価値」を見ていきましょう。
大体現代の企業は
機械を使い、
原材料をどこかから仕入れてきて、
労働者を雇うことで
何か商品を生産して売ってお金を儲けます。^○^
たとえばですね、
・機械を順調に動かすために100万円
・原材料を仕入れるのに100万円
・労働者を雇うのに100万円
それぞれかかったとして、
・作った商品を市場で売ったら500万円になりました
というような場合を考えます。
このとき、まず
この企業は500万円の価値を生み出したと考えます。
(買い手が合計500万円払ってもいいと感じる価値を生み出した)
でも、ここでよく考えてみるとですね、
機械維持に100万円、
原材料仕入れに100万円それぞれかかっているということは、
そもそも商品も仕上げる前からこの企業は
200万円分の価値を持っていたということになります。
そこから
企業が労働者の協力を得て手を加えることで
商品になり500万円の価値になったと考えても良さそうです。^_^
ということはです、
500万円の価値を作った けどもともと200万円の価値は持っていた
⇒
実質的にこの企業が作ったのは300万円の価値
ということができます。
この
企業が労働者の協力を得て新たに作られた価値を
経済学では
付加価値と呼んでいます♪^▽^
付加「価値」ではわかりにくい場合
付加「金額」とか
付加「価格」という風に脳内変換すると良いかもしれません。^〜^
※伝統的に経済学では 『価値』は『価格』で表される と考えます。
これにはいろいろ意味があるのですが、今回は割愛!
一応公式的に書くとですね
付加価値=(総売上)−(中間投入物)
となります。
中間投入物というのは、原材料とか機械の維持費とかです。^_^
この
付加価値を一国内全て足し合わせたものが
ニュースなどでもたまに報道される
GDPというものです。
今回詳しくは言いませんが、
GDPが多いほど賃金や利潤も多くなるので、
GDPというのは
ある程度豊かさを表す基準になるのです。^_^
ここまでは
経済学でいう付加価値を見てきましたが、
今度は
社長とかビジネスマンがいう付加価値を見ていきます。
最近テレビを見ると、経済系のニュースや特集でインタビューを受ける社長・サラリーマンは
よく『もっと
付加価値の高い商品を〜〜』とか
『他者に比べて
付加価値のある商品を作るのが大切〜〜』とか言っています。
↑この発言でわかると思いますが、
この付加価値は (売上)−(中間投入物) という意味ではありません。
どちらかというとこの方々が言う付加価値とは
「いまの商品以上に何らかの良い点があること」とか
「他者の商品に比べて、(同じ値段でも)良い点があること」という意味でしょうね。^〜^
もしくは
「値段を高く設定しても買ってもらえるような特性があること」ということかもしれません。
言葉としては間違ってませんね、
・今の商品以上に何らかの価値(良い点)があること
・他者の商品に比べてそれ以上の何らかの価値(良い点)があること
・高い値段にもかかわらず買ってもらえるような価値が備わっていること
一応
『(何らかの)付加(された)価値』 ということなので
日本語としてはまったく間違っていません♪^○^
でですね、今回言いたいのは
「どちらの見方が正しいか」では無く、
「同じ言葉でも使う意味が違うから注意してね♪」ということです。
別に経済学者の使い方がエライわけでも
社長の使い方がエライわけでもないですから。^_^:
まとまりが無いですが今回はここまでにして、
次回は「生産的」とはどういうことか、を考えてみることにしましょう☆^○^
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