はい、今回は
「必要と剰余」ということで、
労働に関するお話をしていこうと思います♪^ー^
とりあえず、今の状況として
@
労働者は
資本を持っていない
A
財の生産には
労働力と資本が必要
という二つの条件があると思ってください。
(※資本=機械)
で、登場人物は
B
労働者多数 と
資本家少数
だとしておきましょう。
この状況でもし労働者が生きていこうと思ったら、
資本家に雇ってもらい賃金を得て生活するしかありませんね。^_^:
で、作っているものは
パンだとしましょう。
とりあえず
この労働者はパンを1日10個食べれば生きていける、
つまり
パン10個が必要だとします。
となると、
資本家は1日最低パン10個(分の賃金)を労働者に支払わないといけませんね。
資本家の目的が利潤最大化や売上最大化などであれば、
資本家はパン10個(分の賃金)だけしか労働者に支払わなくてよいです。^〜^:
それで文句をいう労働者がいるなら、そいつを
解雇すれば良いだけの話ですからね。。。
前提として
@
労働者は
資本を持っていない
A
財の生産には
労働力と資本が必要
B
労働者多数 と
資本家少数
という二つの条件がある限り、
この資本家の脅しには、十分な効果があります。
労働者が多数、ということは当然失業者が溢れている可能性が高いです。
失業者にとっては 「とにかく生きていけるだけの賃金さえもらえれば何でもする」
というくらい切羽詰った状態だと思われますので、資本家にとっては
現労働者が文句を言い出すなら、すかさずそいつを解雇して
現失業者をそいつの代わりに雇えば良いですね。
こういうことを考えると、
労働者はパン10個という賃金を受け入れるしかないでしょう。
さて、今度は生産の方に目を向けます。
とりあえず労働者が一日に
作る(作らされる)パンは
20個だとしましょう。
となるとですね、ちょっと考えてみたらわかるのですが
労働者にとって
必要なのは10個のパンで、
しかも
ちょうど10個しかパンを賃金としてもらえないのに、
作っているパンは20個なので
20−10=10個 のパンは
労働者が作ったものにも関わらず、自分のものになりませんね。^_^:
ちょっとまとめるとですね、
・労働者は
パン10個が生きていくのに必要、ちょうど10個しかパンをもらえない
この
パン10個を
必要生産物と言っておきます。
一方、
・でも労働者が
作っているパンは20個
ということは、
20−10=10個のパンは
生きていく上で必要な分以上に働いた分だといえそうです。
この
10個のパンを
剰余生産物といっておきましょう。
↑これらを図式化するとですね
労働者の作ったもの = 必要生産物(実際に受け取る分)+剰余生産物(受け取れない分)
という感じになります。
自作農なら、絶対にこういう関係は成り立ちません。
収穫物は全て自分の物になりますから。^_^
しかし、今回の前提のように
@
労働者は
資本を持っていない
A
財の生産には
労働力と資本が必要
B
労働者多数 と
資本家少数
という状況であれば、
確実にこういう状況になります。
労働者は資本をもってないから、生きていくには資本家に雇われるしかない、
しかも資本家に文句を言えばすぐに解雇される危機感がある、
この条件の下では
労働者は結局生きていける水準ぎりぎりしか賃金を得られず、
一方
資本家は剰余生産物をいかに増やすか、つまり
いかに労働者をこき使って働かせるかに精を出しようになりがちです。
貧困や格差拡大が蔓延しそうな雰囲気です。TдT
現代では労働関係の法律やらなんやらが整備されてきているので
ここまで極端な状況はないかもしれませんが、
19世紀のヨーロッパではこういうことがあたりまえだったようです。
ここから社会主義思想などが生まれてくるわけですが、
とりあえず今回はここまでにしておきましょう。
次回は搾取という言葉について☆^○^
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