はい、今回は
『ギブとテイク』ということで、
前回の話を「個人」の話から「社会」の話に格上げしまみましょう♪
まず言葉の説明ですが、
ギブ(give)は
「(相手に)与える」という意味で、
テイク(take)は
「(相手から)受け取る」という意味です。
つまり、この二つの動詞はどちらも
相手がいることではじめて成り立つものです。
2人か5人か10人か50億人か、何人かは知りませんが
とにかく
複数の人間がいる、ということですね。^_^
とりあえず今回は
2人の人間の関係を中心に見ていくことにしましょう♪^○^
「ギブとテイク」という視点で考えたとき、
基本的には
(自分から見て)3種類の関係が考えられます。
一つ一つ順番に見ていきましょう♪
[@ ギブがあり、テイクもある]
↑これは考えてみたらいくらでも例が挙げられます。
たとえば、
・
A君が
書店から
本を
410円で買う
この場合
A君から見るとですね、
ギブ=410円 テイク=本
という関係になりますね。^〜^
(書店から考えるとギブとテイクが逆になることも確認しておいてくださいな♪)
他にも
・労働者が企業で働くかわりに賃金を受け取る
・お金を貸してあげる代わりに利子を受け取る
↑こういうモノも
「ギブありテイクあり」の関係といえるでしょう♪
[A ギブがあり、テイクはない]
↑この関係にはどんな例が挙げられそうでしょうか???
まず代表的なものに
ボランティア活動が挙げられます。
ボランティアは「見返りを求めることなく奉仕する」のが前提ですから、
もし
見返りを求めている(つまりテイクがあるとすると)それはすでにボランティアではありません。TдT
少し堅い言い方をすると、
労働力というギブはあるけど、
賃金や財といったテイクはない
というような言い方が出来そうです。
他の例としては
・相手にお金を貸してあげるけど、特に利子はつけない
↑これも
「ギブありテイクなし」の関係といえそうです♪
[B ギブがなく、テイクはある]
↑この関係はちょっとヤバめなものが多いですよ〜。^_^:
たとえば
万引きとか空き巣を考えてみてください。
万引きの場合、
店から商品をテイクするにも関わらず、
お金も何もギブしませんね。
空き巣の場合、
ある人の家から
通帳やお金などをテイクするにも関わらず、
その対価なんて払いませんね。
他にも
スリなんかも
「ギブなしテイクなし」の関係といえそうです。。。 ̄〜 ̄
とりあえずここまで3つの関係を見てきましたが、
経済学でメインに取り扱うのは
『@ギブがあり、テイクもある』 という関係です。
『Aギブがあり、テイクはない』や
『Bギブがなく、テイクはある』といった関係は
多分経済学よりも倫理学・社会学・法学などのほうが向いているでしょう。^_^:
経済学で扱う
@ギブがあり、テイクもある という関係というのは、
一番典型的なのは
講義6でやった
交換です。
相手に何かを与えて、代わりに相手から何かをもらうことで
自分の効用(幸せ度)を上げていく、
まさにギブとテイクがある関係です♪
まあ、世の中は大体
「ギブありテイクあり」の持ちつ持たれつ関係が多いです。
ボランティアなんかも何か打算があって行われることが多いですし、
実質的・間接的にになんか見返りがある場合もあります。
多分、(善悪の判断は別として)そういう
ギブをするのはテイクがあるからという態度も
人間らしさの一つでは無いかと思います。
次回はインセンティブという言葉についてです☆^▽^
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